「この悲劇を繰り返すな」見る人を圧倒する銃乱射事件の生存者たちの叫び

    「他の誰かに任せるな。自分たちの命のために戦おう」という言葉でエマ・ゴンザレスは彼女のスピーチを締めくくった。

    パークランドの銃乱射事件を生き延びたエマ・ゴンザレスさんは、全米に拡大している銃規制を訴える活動 #NeverAgain のリーダーだ。彼女はマジョリー・ストーンマン・ダグラスハイスクールで犯人が銃を乱射したのと同じ長さの時間、6分20秒、ステージに立ち続けた。

    Something truly haunting by watching Emma Gonzalez stand there are the #MarchForOurLives rally with tears in her eyes, completely silent. Jesus that was powerful. Her silence & that look in her eyes spoke louder than anything else. https://t.co/PcCgJWqCKg

    「彼女の沈黙、そして目から流れる涙が何よりも多くのことを伝えていた」

    エマ・ゴンザレスの心の叫びに一度耳を傾けてみてほしい。

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    命を落とした犠牲者一人ひとりの名前を挙げたのち、17人の犠牲者に祈りを捧げるため沈黙を貫く。微動だにせず、前を向く彼女の目からは涙が流れていた。周囲から巻き起こる「Never Again」のコール。6分20秒が経過し、最後、エマは「他の誰かに任せるな。自分たちの命のために戦おう」という言葉でスピーチを締めくくった。

    この日、ステージに立ったナオミ・ワドラーは11歳。「ニュースや新聞の一面を飾ることの少ないアフリカ系アメリカ人」を代表して、言葉を発した。

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    「私は今日、幸運にもこの場に立つことができています。そして声を届けることができています。今日ここに立っているのは、犠牲となった人々のストーリーを伝えるためです。彼らの名前、そして一体何が起きたのか、伝えることができるからこそ、伝えなくてはいけないと思っています」

    「人々は自分の考えを持つには私はまだ若すぎると言います。政治的な主張を持つ大人の操り人形だと言う人も。でも、それは全くの嘘です。

    確かに私や友人は11歳で小学校へと通っています。でも、人生は必ずしも平等ではないことを、そして何が正しく、何が間違っているのかくらいは知っています」

    「トニー・モリソンは言いました。『もし自分の読みたい物語をまだ誰も書いていないのなら、自分の手で記すべきだ』と。私は今日、ここに黒人の女性や少女たち、不平等に奪われる命について伝えられていない物語を伝えるために立っています」

    March for Our Lives の行われた3月24日はパークランド銃乱射事件で命を落としたニコラスさんの誕生日。銃撃事件を生き延びたサム・フエンテスさんはこの日集まった人々にハッピーバースデーを歌うよう呼びかけた。

    Parkland survivor Samantha Fuentes leads the DC #MarchForOurLives crowd in singing "Happy Birthday" to Nicholas Dworet, who died in the shooting. He would have been 18 today. https://t.co/6muHItTifd

    「今日は3月24日、March for Our Lives の日。でも、今日はニックの誕生日でもあります。みなさんと一緒にハッピーバースデーの歌を彼に贈りたいと思います」

    パークランド銃乱射事件の犠牲者 アレックス・シュヒターの父親は息子は「友人3人と英語の授業の課題を解いている時、ドアの向こうから放たれた銃弾によって致命傷を負った」と語る。

    Father of Parkland school shooting victim Alex Schachter at #MarchForOurLives rally: "That monster never entered Alex's classroom. If the doors had just been bulletproof, and the windows, Alex and many others would still be alive today." https://t.co/5PlbCzbrLV https://t.co/cy0dBJKXds

    「息子の命を奪った怪物はアレックスの教室に入ることはありませんでした。もしドアが防弾仕様だったなら。もし窓が防弾ガラスだったなら。アレックスや他の多くの人の命は失われずに済みました」

    「なぜ学校にこうした安全基準がないのでしょうか?これは全ての生徒が安心して学校へ通うために、そして彼らを守るために私たちがすべきことです」

    コネチカット州・ニュータウンで2012年に起こったサンディー・フック小学校の銃乱射事件を生き延びた生徒たちは銃規制のための法律改正へ向けて一歩を踏み出した。

    "If these mass shootings can happen in Newtown, and Parkland, then they can happen anywhere." Sandy Hook shooting survivors speak out against gun violence at #MarchForOurLives in DC. https://t.co/QNjQk6HrEr

    「ニュータウン、そしてパークランドで銃による悲劇が起きたということは、アメリカのいかなる場所でも起こり得るということを意味しています」

    「私たちは銃規制の強化のために共に戦います。一緒に銃による悲劇を終わらせましょう」

    この抗議活動には9歳になるキング牧師の孫も参加。「銃による悲劇はもうたくさん。私には銃による悲劇のない世界を作るという夢があります」

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    今回のワシントン D.C.での抗議活動の会場は国立公園ナショナルモールの近く。1963年、祖父のマーティン・ルーサー・キング牧師が「I have a dream (私には夢があります)」という有名な言葉で知られる歴史的スピーチを行った重要な場所だ。

    「祖父には4人の子供が肌の色で人生を決められることのない世界を作るという夢がありました。そして、いま私には銃による悲劇のない世界を作るという夢があります。銃による悲劇はもうたくさんです」

    「今日ここで聞いたことを世界中に広げていきましょう。私たち若者の力で成し遂げましょう」

    パークランド銃乱射事件の被害者の親たちは彼らの子どもを忘れないためにサインを残した。

    This is the sign Lori Alhadeff is carrying at #MarchForOurLives in DC. “I will fight for you,” it reads. Her 14-year-old daughter died on valentine’s day. https://t.co/7uMJGFdJiJ

    1999年コロンバインハイスクールで起こった銃乱射事件の被害者の一人の葬儀を取り行った男性はデンバーでの抗議活動で、「ごめんね、子どもたち。これは全部大人たちのせいだ。私たちは君たちと共にいる」というボードを掲げた。

    Man holding the "sorry kids..." sign, Bill Selby, was the minister who did funeral for Columbine's Lauren Townsend. He said he previously designed weapons for the military. "We did not design weapons of war for the home. There's hope in these kids. Thank God." #marchforourlives https://t.co/vfzRHHc3Bc

    デンバーでの抗議活動にはコロンバインの銃乱射事件を生き延びた人々も参加している。

    Today I met a Columbine survivor. She’s still asking WHEN???#MarchForOurLives

    マーティン・ルーサー・キング牧師と共に公民権運動を闘ったジョン・ルイス下院議員もアトランタで抗議活動に参加。

    What a powerful photograph. 53 years ago today in 1965, John Lewis and thousands of others marched into Montgomery, Alabama, on their way from Selma in support of voting rights. #MarchForOurLives #ATL https://t.co/CBPopjmYva

    「53年前の今日、1965年にジョン・ルイスは参政権獲得のためにモンゴメリーを群衆と共に歩いていた。なんて心強い写真なんだ」

    抗議活動の中には教師たちの姿も。

    フロリダ州のパークランドで行われた抗議活動に参加していたストーンマン・ダグラスハイスクールのサマンサ・メイヤーはパークランド銃乱射事件で膝を撃たれた。彼女と並んで歩いた母親は「これ以上、子どもの口から撃たれたなんてニュースを聞く親を増やさないで」とボードに記し、掲げた。

    Stoneman Douglas junior Samantha Mayor, 17, was shot in the knee during shooting rampage on Feb. 14. Here she is with mom Ellyn at #MarchForOurLives in Parkland. https://t.co/Co67wSRC9c

    フロリダ銃乱射事件から1ヶ月。「March For Our Lives」に参加した人々の想い

    「僕が学校で心配すべきなのは、中間テストと期末テスト。ライフルなんかじゃない」

    この記事は英語から翻訳されました。翻訳:千葉雄登

    BuzzFeed JapanNews