「生まれたときより痩せてしまって…」上手にお乳が飲めない体の異常を知ってほしい

    「舌小帯短縮症」という体の異常を持って生まれた赤ちゃんの話です。

    ケンタッキー州で暮らす写真家のジョーダン・タリー(25歳)。彼女は今年の4月9日、次女のルーシー・エレノアを出産した。

    授乳時に感じた違和感。

    数日後、ジョーダンは授乳に痛みを感じるようになった。「病院の母乳育児コンサルタントがすごくいい方で、赤ちゃんの抱き方をいくつか教えてくれたんです。おかげで、いくらかは楽になったのですが…」

    退院後も痛みは続いた。「ただ大げさに感じているんだろう、そのうち痛みはなくなるだろうと思ってずっと我慢していました」

    少しずつ異常に気づく。

    生後1カ月。出生児の体重を下回り、見た目にも変化が。

    ある専門家との出会いがルーシーを救う

    親子を苦しめた症状

    舌小帯短縮症は、舌小帯と呼ばれる組織の太い帯によって舌下と口腔底がつながり、舌の動きが制限される形態異常だ。それに対して上唇小帯短縮症とは、上唇小帯によって上唇と口がつながってしまっている状態をいう。

    ルーシーはお乳を飲もうとクタクタになるまで頑張っていた。しかし十分な量を飲めていなかった。やたらにお乳をせがんでいたのはそのためだった。

    手術によって劇的な変化があらわれた。ルーシーは12日間で2ポンド(約910g)体重が増えたのだ。

    これらの形態異常と、それを救う手段があることを知ってほしい。

    彼女がこの物語を最初に発表したのは、愛にまつわる物語をシェアするウェブサイト「Love What Matters」。

    「舌小帯短縮症と上唇小帯短縮症に対する理解を広めることが私の目的でした。どちらも、よくある形態異常だからです。とはいえ、小児科医のなかにはこれらを見つける訓練を受けていない人もいて、見落とされることもしばしばあるのです」

    「まわりからは、お乳をあげるのは痛くないと言われていたので、自分が大げさに痛がっているだけなんだと思っていました……私の体か、母乳に問題があるんだと思っていたんです」

    この記事は英語から翻訳されました。翻訳:阪本博希/ガリレオ、編集:BuzzFeed Japan