ヨーロッパで麻疹(はしか)が流行中 海外渡航者は注意を

    ヨーロッパで麻疹(はしか)が流行。過去10年で最大の症例数が確認されている。ワクチン接種をしていない場合や免疫がない場合には感染する恐れがあり、注意する必要がある。

    ヨーロッパで麻疹が流行中。

    麻疹はウイルスによって引き起こされる感染症だ。これは直接の接触や、吸引してしまう可能性のある細かい感染性の飛沫を空気中に出してしまう咳やくしゃみを通して広がる。汚染された表面に触ることでも、麻疹に感染する可能性がある。

    そして、ワクチンを接種していない人やウイルスに対する免疫が出来なかった人は誰でも感染する可能性があるので注意が必要だ。

    ウイルスに接触してから体調不良を感じ始めるまでに約10日から14日かかり、初期症状には熱、咳、鼻水、涙目、口の中にできる白い斑点などがある。数日後、できもののような赤い発疹が顔に現れ、体の残りの部分へと広がる。これは一般的には約1週間でなくなる。

    麻疹には特に治療法はないが、水分補給と休息は回復につながる可能性がある。一度麻疹から回復すると、その免疫力は生涯続く。

    麻疹の合併症には、脳症や脳の腫れ、下痢による深刻な脱水症状、失明、肺炎などがあり、死に至ることもある。ワクチンを接種していない子どもは、合併症を発症したり、死亡したりするリスクが最も高い。

    ワクチンによって死亡者数は84%減少したと言われている。

    何よりも重要なのはワクチンの接種。

    日本でも、2016年には関西国際空港で従業員33名、医療関係者2名、利用客3名が麻疹に感染。2018年4月には沖縄で流行し、99名もの感染者が確認されている

    どちらもきっかけは海外渡航者や外国人旅行客によって国外からウィルスが持ち込まれたことだった。

    このように渡航先で感染し、帰国後にワクチン接種していない人へ接触すること麻疹の拡大につながる恐れもある。そのため、日本国内でも引き続き注意が必要だ。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。