8月25日、脳腫瘍でこの世を去ったジョン・マケイン上院議員。81歳だった。訃報をうけ、アメリカでは、たくさんの海軍従事者、退役軍人、その家族が感謝と敬意をこめて、マケイン上院議員との思い出を語っている。
ベトナム戦争戦没者慰霊会のツイート。
著名な海軍提督の父、祖父を持つマケイン上院議員は、海軍兵学校に入学。卒業後、政界に進出するまで23年、海軍に所属していた。
ベトナム戦争に従軍し、5年間、捕虜として拘束されていた経験がある。拷問に耐えながら、先に捕虜となったものを解放しない限り自身の釈放を拒否する(父親が司令長官だったことから、マケイン上院議員は早期釈放の機会があった)と訴えたことから、本国アメリカに帰還した時は、英雄として扱われた。
その後、上院軍事委員会で30年間つとめ、アメリカの政治に大きな影響を与え、退役軍人に関する法制定(特にヘルスケア)にも大きく関わった。
マケイン上院議員を「兄弟」と呼ぶ、ある退役軍人。
マケイン一家が保有するアリゾナ州にある農場で、追悼の意を捧げる退役軍人。
第39代アメリカ陸軍参謀総長マーク・A・ミリー氏のツイート。
退役海軍兵から哀悼の一杯。
イラク戦争退役軍人、イリノイ州のタミー・ダックワース上院議員も、マケイン上院議員への思いをツイート。初めて会ったのは、ダックワース上院議員が戦争で両足を失ったあと、治療を受けていた病院でのこと。
ツイートは複数回にわけて投稿されており、両者共通のミサイル突撃という体験にたいして、マケイン上院議員が「あれは別にたいしたことじゃない。問題はその後何をするかですよね」と笑ったというエピソードも披露。
彼のポジティブさが、国に貢献しつづける方法はいろいろあると教えてくれたのだという。
オバマ政権時代に陸軍次官ををつとめたパトリック・マーフィー氏のツイート。
ジョン・ケリー国務長官は、長文を投稿。
その他、多くの現役、退役軍人もマケイン上院議員との思い出をツイート。
中には、マケイン上院議員が入隊のきっかけだったという人も。
お手本となるアメリカ人。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:soko / 編集:BuzzFeed Japan