赤ちゃんの性別発表パーティーが本当に悪い方向に進み、アリゾナ州で大規模な山火事が起きてしまいました

    「本当に最悪の事態だと思っています」と、父親になる予定の男性は裁判で発言しました。「たぶん僕の人生の中で最悪の1日でした」

    2017年4月23日は、デニス・ディッキーの人生の中で最高の瞬間になる予定でした。彼と彼の妻が、赤ちゃんが男の子なのか女の子なのかを知る日だったのです。しかし、物事が最悪の方向へと進んでしまいました。

    37歳の国境監視員は9月28日、アリゾナ州の乾燥した草原を4万7000エーカー焼く大規模な山火事を誤って起こしてしまった罪を認めました。その火事によって住人たちが家を離れることを余儀なくされて、800人の消防士たちが消火活動を行い、そして最終的に当局が800万ドル(約9億円)以上の費用を負担しました。

    彼は赤ちゃんの性別がわかった瞬間に火を点けました。

    その日は乾燥した風のある春の日でした。ディッキーはアリゾナ州のグリーン・バレーの近くにあるコロナド国立森林公園で赤ちゃんの性別発表パーティーを計画していました。父親になる予定のディッキーは、晴れ舞台でピンクかブルーに発火するパウダーを的の中に詰めました。

    ディッキーがそこにタネライトも追加したこと、タネライトは爆発物だが完全に合法な物質であることを当局は話しました。彼がライフルを発砲すると風のせいで火花が乾燥した草原に飛び、ソーミルで火が燃え始めました。

    驚いたディッキーは素早く広がる火を消そうとしたが上手く行かずに当局へ通報したと、森林局の特別捜査官ブレント・ロビンソンは裁判所文書に記しました。

    ディッキーが「すぐに警察に火事を通報したこと、協力的だったこと、自分が火事を起こしたと認めたこと」を、ロビンソンは9月の裁判提出書類に記しました。すべての出来事は「目撃者が撮影していた」ことにも言及していました。

    時速40マイルの風と乾燥状態によって火が勢いを増して、炎は国有のサンタリタ山脈に広がり、森林局と土地管理局に属する土地を大規模に焼いてしまいました。

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    最終的に、ソーミルの火事は2週間近く続きました。建物の被害はなかったものの火事により多数の住人たちが家を追われ、また800万ドル以上の損害が出たと、米連邦地検が報道発表で話しました。

    ディッキーは司法取引で賠償のために22万ドル(約2460万円)支払うことに同意しました。10月9日に判決を受けるときに10万ドルを引き渡して、残りは今後20年間で毎月500ドルずつ分割で払っていくと、司法省は話しました。

    最終的にディッキーが818万8069ドル(約9億1520万円)全額を支払わなくてはならないのかは不明です。

    またディッキーには5年間の執行猶予が言い渡されました。彼は森林局の公共広告に参加することにも同意しました。

    彼の弁護士のシーン・チャップマンはアリゾナ・デイリー・スター紙に対して、37歳のディッキーは補償金の支払いのために自分の退職基金から金を借りる予定だと話しました。

    「これは完全に事故でした」とディッキーが連邦裁判所で裁判官に話したと、スター紙は報じました。「本当に最悪の気分です。たぶん僕の人生で最悪の日でした」

    彼の赤ちゃんの性別はまだ明かされていません。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。