16歳の少女が祖父の遺灰を入れたクッキーを焼き、クラスメートに配った疑い

    「平然とした態度で、自分がしたことを自慢していた。おじいちゃんの足がクッキーに入っているかもしれないって、満面の笑みを浮かべながら」


    カリフォルニア州デイビスの警察は、16歳の少女が祖父の遺灰をシュガークッキーに入れて焼き、もう1人の生徒と一緒にクラスメートに配ったという疑惑について捜査をおこなっている。クラスメートの一部はそのクッキーを食べたことが判明している。

    デイビス警察署のポール・ドロショヴ警部補はBuzzFeed Newsに対して、ダ・ヴィンチ・チャーター・アカデミーの女子生徒が10月の初旬に自宅でクッキーを焼き、学校に持ってきて、もう1人の女子生徒と一緒にそのクッキーをクラスメートに配り、その内9人がそのクッキーを食べたとされていると語った。

    デイビス警察の広報担当であるドロショヴ氏は、遺灰入りのクッキーを焼いたとされる少女の身元を明かすことはなかった。

    ドロショヴ氏や、BuzzFeed Newsの取材に応じた生徒によると、2人の女子生徒はクラスメートの一部にクッキーの中に入っているものについて伝えたが、その他のクラスメートには秘密にしていた。遺灰について知りながら、それでもクッキーを食べた生徒もいたようだ。

    sophomores are fuckin wack i can’t believe they got us on international news and now we gonna go down in history as the ash cookies school, they really out here wildin gotta love dv sometimes

    ダ・ヴィンチ・チャーター・アカデミーの3年生ジェイ・ジョンソンさんはこの件についてツイートした。

    警察はこの疑惑には信憑性があると考えており、ダ・ヴィンチ・チャーター・アカデミーの生徒や教師、クッキーを焼いた女子生徒の両親に事情聴取を行った。しかし、警察は問題のクッキーを入手していないため、遺灰の混入を検査することはできていない。

    告訴の手続きは行われておらず、どのような対応に当たるかについて、警察は学校側と協力しているとドロショヴ氏は述べた。

    ダ・ヴィンチ・チャーター・アカデミーはこの件についてBuzzFeed Newsの取材に応じておらず、どのような対応が取られたのかについての質問にも答えてはいない。保護者宛の手紙のなかでダ・ヴィンチ・チャーター・アカデミーのタイラー・ミルサップ校長は、「我が校の校舎や生徒に対する健康上のリスクはない」とし、学校側は「この件がメディアに取り上げられたことを遺憾に思う」と述べた。

    デイビス共同統一学区も同様の姿勢をとっている。「関係した生徒は反省している。この件はもはや個人的な家族の問題であり、関係した家族のプライバシーを尊重したい」と、学区の担当者は声明の中で述べている。

    BuzzFeed Newsの取材に応じた2人のダ・ヴィンチ・チャーター・アカデミーの生徒によれば、クッキーを焼いた生徒は停学処分を受けたが、現在は学校に戻っている。彼女に協力したとされるもう1人の生徒が懲罰を受けたのかは不明だ。

    ダ・ヴィンチ・チャーター・アカデミーの3年生アンジェリーナ・ボーゲスさんはBuzzFeed Newsに対して、クッキーを焼いたとされる2年生の女子生徒が1時限目の前にクッキーを差し出してきたが、彼女は食べることを拒んだと語った。ボーゲスさんは、クッキーについて警察や学校当局に話してはいない。

    「クッキーは灰色で、普通のシュガークッキーのようには見えなかった」とボーゲスさんはいう。

    さらに彼女は、遺灰が混入されているという秘密が明るみに出るのに時間を要しなかったという。

    「彼女の周りにいたみんなが私に食べるなと言ったので、食べられないものだろうと思った」とボーゲスさんは述べた。

    「一瞬手に取ったけど、彼女がおじいちゃんの遺灰をクッキーに入れたと言ったの」

    クッキーよりも不気味なのは、クッキーを配っていた女子生徒の振る舞いだったとも明かす。

    「私が一番おかしいと感じたのは、彼女が平然として、自分がしたことを自慢していたこと」

    「満面の笑みを浮かべて、おじいちゃんの足がクッキーの中に入っているかもしれないと言いながら。それで彼女にクッキーを返して、もうとにかく信じられないと思った」

    匿名を希望した別の生徒は、クッキーに何が入っているかは知っていたけれど、それでもクッキーを食べたと、BuzzFeed Newsに語った。クッキーの食感は「少し粒々していた。遺灰がうまく混ざらなかったんだと思う」けれど、それ以外は普通の味がした、彼は語った。

    「灰は灰だから、なんの灰かなんて関係ない。そんな大したことじゃないよ」

    ダ・ヴィンチ・チャーター・アカデミーの生徒アンディー・ノックスさんは地元テレビ局の取材に対して、環境科学の授業に向かう途中で、1人の生徒から遺灰入りクッキーを差し出されたという。クッキーの中に「特別な材料」が入っていると言ったから、マリファナだと思ったら、彼女がおじいちゃんの遺灰だと言った、とノックスさんは語った。そして彼女は笑った、とノックスさんは述べた。

    彼女が骨壷を取り出してくるまでは、信じられなかった」とノックスさんはKCRAに語った。中に遺灰が入っていると知る前だったのか後だったのかはっきりとはしないが、ノックスさんもクッキーを食べた。

    「子供の時に砂をかじったことがあるなら、歯の間できしむような感じがわかると思う。そんな感じが少しありましたね」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。