12月初めにおそらくミズーリ州最大の密猟事件として有罪判決を受けたデイビッド・ベリー・ジュニア被告に対して、ローレンス郡の判事はディズニー映画を用いた罰則も課した。同郡の検察官ドン・トロッター氏が発表した。
息子のベリー・ジュニア被告は、刑務所に入所する1年間、映画『バンビ』を毎月見るよう言い渡されたのだ。
ベリー・ジュニア被告の弁護団は、彼の子供が最近生まれたため減刑を求めていたが、その代わりとして判事は『バンビ』を見る法的義務を課した。
「彼が『バンビ』から大切なことを教われば、問題はない」とトロッター氏はBuzzFeed Newsに語った。
「映画を見て、自分の子供のことを考えればいい」
密猟の期間が長かったため、親子が何頭の鹿を殺したのか、正確な数は明らかになっていない。しかしトロッター氏によると、2015年終わりの3ヶ月だけで少なくとも100 頭が殺されているという。ベリー一家の携帯に保存された写真から明らかになった。
一家は「博物館にあるような」鹿の頭を剥製にして家に飾り付けた。トロッター氏によると、彼らは密猟を止めようとした人々も脅迫したという。
ミズーリ州自然保護局のランディー・ドーマン氏は地元紙の取材に対し、「このように動物の命や狩猟倫理を重んじない密猟者たちは、盗みを働いていることに気づいていない。欲とエゴだけに突き動かされている」と話した。
デイビッドは2018年12月23日までに最低1度、そしてその後1年間は毎月、『バンビ』を見なければならない。この映画ではハンターが母鹿を殺し、子鹿のバンビを山火事で立ち往生させるシーンが描かれている。
州と連邦当局による複数年に渡る調査の結果、カンザス州、ネブラスカ州、ミズーリ州、そしてカナダと、広範囲にわたる密猟の罪でベリー親子は起訴された。最終的には彼らだけでなく、ミズーリ州の住人14人が、11の郡で合計230件の罪で起訴された。
ベリー親子の狩猟権は永久的に剥奪された。
ミズーリ州自然保護局は、数年に渡り数百頭の鹿を殺し、頭部を切断した上で腐るまで放置したこの密猟事件を過去最悪のケースだと発表した。
現時点でベリー被告はコメントを発表していない。
この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:髙橋李佳子