アテネの気温は上昇し続け、山火事の被害は拡大 首相は救助支援を要請した

    首相は非常事態宣言を発令、EUに救助支援を要請した。

    猛暑に見舞われているのは日本だけではない。

    北極圏でも30度を超える気温を記録、アメリカも最高気温52度を記録している。欧州北部では高気圧が停滞している影響で例年よりも3〜6度気温が高い状況が続き、スウェーデンでも50件を超える山火事が発生してた。

    ギリシャのアテネ近郊では7月23日に山火事が発生。これまでに50人が死亡、100人を超える人々が病院へ搬送されている。100人を超える消防隊員が出動しているが炎への対応や人々を避難させることに苦戦している。

    ギリシャ政府は非常事態宣言を発令し、EUへ救助支援を要請した。

    アテネ市内西部の松の森林と北東部の海岸線から火の手が上がっており、23日夕方にはパルテノン神殿上空の空が煙でオレンジ色に染まっていた。

    山火事の原因はいまのところ特定されていない。しかし、乾燥した気候とここ数日間の強風が火の延焼を引き起こしている。

    山火事による煙の影響で高速道路は封鎖。火災の影響を受けたエリアでは避難指示が出されている。

    「ただちに避難してください。家の鍵をかけ、すぐさま退避を。これほどの煙の中で人は何時間も生活することはできません」と山火事の対応に追われる担当者は呼びかける

    「これは非常事態です」

    ギリシャのアレクシス・チプラス首相はボスニアへの訪問を予定より早く切り上げ、この非常事態に対応するために帰国した。





    この記事は英語から翻訳されました。翻訳:千葉雄登