入国禁止の米大統領令 非難する欧州の首脳ら 安倍首相は「コメントを差し控えたい」

    「迫害、テロ、戦争から逃げようとしているみなさん。カナダ人は歓迎します。どんな信仰を持っていようとも。多様性はわたしたちの強みなのです」とトルドー首相。

    シリア、イラン、イラク、リビヤ、ソマリア、スーダン、イエメンの国民のアメリカへの入国を90日間停止し、難民の受け入れを120日間停止する大統領令を出したトランプ大統領。

    日本🇯🇵の安倍首相はこう反応した。「直ちにコメントすることは差し控えたい」

    一時入国禁止の対象になった国はどう反応したか。イランのザリーフ外相は連続ツイートした。「集合的に差別すれば、テロリストたちが仲間を誘うのを助長する」

    Collective discrimination aids terrorist recruitment by deepening fault-lines exploited by extremist demagogues to swell their ranks. 2/7

    「アメリカ人をリスペクトし、敵対的なアメリカの政策とアメリカ人は区別するが、イランは国民を守るために対抗措置をとるだろう」とツイート。ただ「有効なイランのビザを持つすべての人たちは、喜んで歓迎する」といい、遡って措置を適用することは否定した。

    他国の首脳らはどんな反応をしているのだろうか。

    イギリス🇬🇧のメイ首相「アメリカの移民政策はアメリカ政府の問題だ。わが国の移民政策はわが政府が決めるべきであるのと同様だ。だが、このようなアプローチには同意できないし、われわれが取るようなものでもない」

    トルコのユルドゥルム首相「困っている人がいたら、助けなければならない」

    ドイツ🇩🇪メルケル首相「テロとの戦いが必要で疑う余地のないものだからといって、特定の出身地や宗教の人たち全般を疑うことは正当化されない」

    フランス🇫🇷のオランド首相「ポピュリズムと過激主義を助長してしまう」

    イタリア🇮🇹のジェンティローニ首相「イタリアには根を下ろした価値観がある。開かれた社会、複数のアイデンティティ、差別ゼロ。これはヨーロッパの柱だ」

    L'Italia è ancorata ai propri valori. Società aperta, identità plurale, nessuna discriminazione. Sono i pilastri dell'Europa

    オランダのルッテ首相「(難民は)エスニシティや宗教とは関係なく、安全な場所があってしかるべきだ」

    カナダ🇨🇦のトルドー首相「迫害、テロ、戦争から逃げようとしているみなさん。カナダ人は歓迎します。どんな信仰を持っていようとも。多様性はわたしたちの強みなのです」

    To those fleeing persecution, terror & war, Canadians will welcome you, regardless of your faith. Diversity is our strength #WelcomeToCanada

    2015年にトロントの空港でシリアの子どもに話しかける写真もツイートした。「#WelcomToCanada(カナダへようこそ)」

    APによると、パーチェス報道官は「トルドー首相は、トランプ大統領とカナダの移民・難民政策の成功例について話し合うことを楽しみにしている」と述べた。