「ハリウッド」サインを大麻の「ハリウィード」にしたアーティスト、逮捕される

    逮捕前、人々を「大笑いさせることが狙い」だったと語っていた

    有名な米カリフォルニアのハリウッド(HOLLYWOOD)サイン。新年早々、このサインの「WOOD」部分が、大麻を意味する「WEED」に置き換えられ、「HOLLYWEED」になってしまう出来事があった。

    このいたずらをした男は、米ロサンゼルス市警察に1月9日(現地時間)、弁護士と共に自首し、不法侵入の疑いで逮捕された

    男は、米カリフォルニア州ポモナ在住のザック・フェルナンデス。ソーシャルメディア上で「ジーザスハンズ(JesusHands)」を名乗るアーティスト兼映像作家だ。1月1日の早朝、フェルナンデスはハリウッドサインの側まで行き、防水シートでサインの一部の文字を包み、言葉の意味を変えた。

    警察はサイン自体に損傷などはなかったため、器物損壊には当たらないとしていた。

    逮捕前フェルナンデスは、「2016年はクレイジーな1年だったから」「人々を笑顔にすること、大笑いさせることが狙い」で、いたずらをしたと、BuzzFeed Newsの取材に語っていた

    フェルナンデスは、約35ドル(4000円程度)の費用と、3時間をかけて、元妻と共に計画を実行。計画自体は2カ月前に開始したという。

    使ったカバーは布製で、簡単に取り外すことができるものだった。「ハリウィード」というサインが住民たちの目を引いたことが確認されたあと、サインは元の姿に戻された。

    フェルナンデスが今回の計画を思い付いたのは、1976年、カリフォルニア州立大学の学生による、いたずらの写真をInstagramで見たことがきっかけだった。

    ロサンゼルス・タイムズ紙の記事によれば、1976年、ダニエル・ファイングッドが芸術プロジェクトの一環として、ハリウッドサインにフェルナンデスがしたような変更を加えた。

    今回のプロジェクトはファイングッドへの賛辞だと、フェルナンデスは逮捕前に語った。使用されたカバーの1枚には、「ファイングッドに敬意を表す」と書かれている。

    もう1枚のカバーには、白いハートとともに、フェルナンデスがソーシャルメディアで使っている「ジーザスハンズ」の文字が記されている。

    フェルナンデスは、自身のいたずらがこれほど注目を集めるとは予想していなかったとし、「むしろ、アート作品と考えています」と語った。


    翻訳:米井香織/ガリレオ、編集:中野満美子/BuzzFeed Japan