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「高速道路をサメが泳ぐ」ニセ画像をツイートした男性に取材したら、帰ってきた言葉

「もちろん、あれがニセ物なのは知っていました。あのすごいヤツをシェアしたのは、それも理由のひとつでした」

ジェイソン・マイケル・マッキャンが、高速道路を泳ぐサメの画像をTwitterで見たのは、ダブリン時間でまだ午前6時のこと。もちろん、画像がフェイクだとは知った上で、自分自身のつぶやきに画像を添付し、(スペルを間違った) ハリケーン・ハービーのハッシュタグを付け加えたという。マッキャンはBuzzFeed Newsに、そう語った。

Believe it or not, this is a shark on the freeway in Houston, Texas. #HurricaneHarvy

@Jeggit / Twitter / Via Twitter: @Jeggit

「もちろん、あれがニセ物なのは知っていました。あのすごいヤツをシェアしたのは、それも理由のひとつでした」と電話で取材に答える。「自分が期待していたのは、スコットランドにいる自分の1,300人のフォワーに笑い飛ばしてもらうことでした」

投稿から数時間経つと、そのつぶやきが何万回もリツイートやいいね!がされ、ハリケーン・ハービーに関して、Twitterで拡散されたメッセージのひとつになった。この画像が拡散されるのは、今回が初めてではない。このPhotoshopで加工された画像は、過去にアイリーンサンディマシューといったハリケーンの時にも見られた。それだけでなく、洪水や嵐の時期にも現れる。

Okay guys, there's literally a shark swimming on Ocean Boulevard in North Myrtle Beach. This flood ain't playing.

@krislynnestowe / Twitter / Via Twitter: @krislynnestowe

マッキャンは、BuzzFeed Newsから取材依頼が来るまで、ツイートが拡散されていることに気づかなかったと言う。連絡を受け、自分のプロフィールを確認した。

「正直に言います。最初に自分の頭をよぎったのは、『このクソバカ野郎どもめが』ということでした」と彼は言う。

Twitterのプロフィールによれば、マッキャンはアイルランド、ダブリン在住のスコットランド人。ジャーナリストであり、ブロガーだ。スコットランド独立賛成派で、自分の政治的な意見を表現する方法として、最近ジャーナリズムを勉強していたらしい。iScot Magazineに寄稿し、先日は自身の「独立賛成派のブログ運営」を支えるために、GoFundMeで資金を募った。

「身のまわりにあるジャーナリズムは信用していなかったので、スコットランドの独立メディアでジャーナリストになりました」と彼は言う。

ニセの画像が拡散していることを、問題とは思っていないのだろうか?

「情報をどう受け取るかは、それぞれの責任です。みんなが車のそばを泳ぐサメにだまされることを選んだのなら、自分のことがそこに大きく絡んでいるとは思えません」とマッキャンは言う。

マッキャンがTwitterのプロフィール欄でジャーナリストを自称していることも、批判を受けている理由だ。

@Jeggit @End_O_Beginning Anyone falling for this total hoax should be forced to remove "journalist" from his Twitter profile description.

@MitchMcConell / Twitter / Via Twitter: @MitchMcConell

しかし、彼に罪の意識はない。「とりあえずネコのミームを全世界に向けて送りましたよ。もしそれについてみんなが気分を害していたのなら、まあ、そうですね、うん」と彼は言った。

「悪意があって計画的にやったことではありません。現実をからかった自分がいただけです。実際に起こったことをシェアしていたのなら、心が痛むか、肝が冷える思いをしたことでしょう」

そして、こう付け加える。「そもそもあれは水中の生き物です。おぼれてもいないし、水中にいるべきものでしょう! 」

あのツイートを削除する予定はないという。

「削除するのは、少なくとも私の理解において倫理的な問題があります」とし、人気だからこそ、オンラインに残すべきだと彼は話す。

「自分のつぶやきが2万回もリツイートされて、さらにそれを消すなんてあり得ませんよ。もう二度と、こんなにも有名になることはないかもしれませんし」

ツイートが人気になった今、彼はもとの投稿に返信し、だれかをだまそうとはしていなかったと説明しようとしている。その上で、もし怒る人がいれば、彼はそれを受け入れられるだろう。

「私の面の皮は厚いんです」と彼は言った。「どこか、サメのようにね」

この記事は英語から翻訳されました。