こちらは大学3年生のエリス、20歳。人間の性についての授業を大学で受講しています。
教授は「この授業に出席している異性愛者への質問」というスライドを用意していました。その質問リストは、LGBTQ(性的マイノリティ)の人たちが常に聞かれる質問を元に作成されていました。
エリスはBuzzFeed Newsに、教授がこのスライドを見せたのは「このような質問に答えるのがどれだけ難しいか」を示すためだった、と話しました。
この授業に出席している異性愛者への質問
* 何があなたを異性愛者にしたと思いますか?
* 自分が異性愛者だと決めたのはいつですか?
* あなたの異性愛は一時的な段階で、成長したら異性愛から卒業する可能性もありますか?
* なぜあなたは、自分が異性愛者だとひけらかすのですか? なぜあなたは、ありのままの自分でいられないのですか?どうして大人しく黙っていられないのですか?
* なぜあなたたち異性愛者は、他人を自分のライフスタイルに引き込まざるを得ないと感じるのですか?
* 自分の異性愛傾向を変えるために、セラピーの受診を検討したことはありますか?
エリスは、たくさんの学生たちがスライドに興味を持っていたと話しました。
「教授のスライドはとても面白かったです。教授は、スライドがなぜそれほど面白く感じられるのかを、私たちに考えさせてくれました」
「教室にいた学生たちの多くは、こういう質問をされたことはなかったでしょう。こういう質問をされると、実際どういう感じかするのか。教授は私たちに問いかけることで、考えて欲しかったのだと思います」
エリスがこの質問リストをTwitterでシェアすると、急速に広まりました。たくさんの見知らぬ人たちが教授を賞賛しています。
「教授を尊敬します!」
「本当に素晴らしい!」
新たな質問をリストに加える人たちもいます。「自分が異性愛者であることを確信するために、同性愛間で性行為をする必要があると思いますか?」
「同性愛を試してみたことはありますか?」 「自分が異性愛者だと、どうしたら確信できるのですか?」
質問のおかしさに刺激されて、個人的な経験をシェアする人たちもいました。
高校の最後の年、女友達に「自分は女の子も男の子も両方好きかも」と打ち明けられました。その友達の兄は、彼女の性的志向を知ってから、彼女をバカにするようになったそうです。そして、「お前は女と何かしたことがあるのか?何もやったことがなければ分かりようがないじゃないか」と言ったそうです。それに対し彼女は「女の子と何もしたことがないのに、どうしてストレートだってわかるの?あなたはストレートであることに興味があるだけじゃないの?」と言い返したそうです。
もう、大笑いしました。
しかし、教授を非難する人たちもいました。
こんなにバカバカしいことをする教授に授業料なんか払わないよ。
「教授を解雇させるとか、中傷したり、殺害の脅迫などを口にするような反応も2〜3件ありました」と、エリスは言いました。
「だから、私は教授の名前や学校名をシェアしたくありません」
「状況が変わりつつあることはわかっています。でもツイートに対する反応を見ていると、私たちはまだ道の途中だと思います」と、エリスは付け加えました。
この記事は英語から翻訳・編集されました。