戦争がいかに時間の無駄か学ぶべき 真珠湾攻撃、93歳の生存者は語る

    安倍首相、オバマ大統領とともに真珠湾で慰霊

    安倍首相は12月28日(12月27日現地時間)、オバマ大統領とともに、米ハワイにある真珠湾攻撃の犠牲者を追悼する施設を訪れた。

    75年前、旧日本軍が仕掛けた攻撃は、2400人のアメリカ人犠牲者を出し、太平洋戦争の口火を切った。

    日本の現職の首相が、アメリカ大統領とともに施設を訪れるのは初めて。

    アリゾナ記念館は、攻撃で沈没し、1177人の犠牲者を出した戦艦アリゾナの上に1962年につくられた。安倍首相は記念館でユリの花輪を供え、黙とうした。

    慰霊後、安倍首相は「私は日本国民を代表して、兵士たちが眠る海に、花を投じました」と述べた

    安倍首相は、真珠湾攻撃そのものについて謝罪はしなかったが「戦争の惨禍は、二度と、繰り返してはならない」とした。

    そして、「私は日本国総理大臣として、この地で命を落とした人々の御霊に、ここから始まった戦いが奪った、全ての勇者たちの命に、戦争の犠牲となった、数知れぬ、無辜(むこ)の民の魂に、永劫の、哀悼の誠を捧げます」と述べた。

    安倍首相の今回の慰霊は、5月、現職の米大統領としては初めて被爆地・広島を訪問したオバマ大統領の行動に重なる。

    公式の謝罪の言葉がないことは想定されていたが、それでも、ハワイの人々は安倍首相の訪問を歓迎した。

    「アメリカも広島で謝罪はしていない。日本の首相が謝罪するとは思っていない」と、真珠湾攻撃の生存者3人のうちの1人で、95歳のスターリング・ケールはBuzzFeed Newsに語る。

    1941年12月7日の攻撃の後、ケールは戦艦アリゾナから犠牲者の遺体を運ぶ手助けをしたが、多くの犠牲者は今も海底に沈んだままだ。

    ケールは、アリゾナで日米の首相が花輪を献花している様子を目にすることができて嬉しいと語った。

    「目に見える形があるのは、言葉で言うよりもいい」

    「謝罪することはない。安倍首相は生まれてもいないのだから」と、もう一人の生存者で、93歳のエヴェレット・ハイランドは言う。

    真珠湾攻撃当時18歳だったハイランド。乗船していた戦艦ペンシルバニアに爆弾が落ち、火の玉で顔、腕、足をやけどし、飛び散った金属片で傷を負った。

    「治療は困難だったけれど、今も生きている」とハイランド。そして、真珠湾攻撃から学べることがあるとしたら、「戦争がいかに時間の無駄か」ということだと話した。


    この記事は英語から翻訳されました。