アラン・ドナはフランス東部、コート=ドール県に住む63歳。約38年、コレージュ(フランスの中等教育機関)の体育教師を勤めましたが、今月、定年退職しました。
ドナの教員人生最後の、12月16日。恩師の旅立ちに合わせ、生徒たちは、花道を作るサプライズを決行しました。
ドナが職員室を出ると、廊下の両側に生徒が立ち、拍手をしています。
生徒たちによる拍手の花道はどんどん続きます。
全校生徒700人がこのサプライズに参加しました。
ドナ、とっても感動しているようです。
出口に向かうにつれ、「ドナ」コールが起こりました。
ドナは一言も口にしませんでしたが、最後に、生徒たちに、さようなら、と手を振りました。
ドナの妻であるミュリエルさんが、この映像をFacebookに投稿したところ、再生回数が100万回を超えました。
多くの教え子たちが、ドナの長年の仕事を労い、動画のコメント欄に、数多くの感謝のメッセージを寄せました。
「最後の日まで教師の職を続けられたのは、生徒たちにエネルギーをもらったからです」とドナは言います。「若者たちの良いところを、私たちは見直すべきです」