英語が話せなかったけど。お母さんが16年かけて叶えた夢

    「学校に5年生までしか通えなかったんです。だから、若者の教育という形で、故国に恩返しをしたいって思っていました」

    ベトナム出身のトレーシー・ヴーさんは2000年、夫と3人の子とアメリカに渡った。豊かではない田舎の大家族出身。当時、英語はまったく話せなかった。

    いまカリフォルニア州サンタクルーズ郡にある海辺の町キャピトーラでネイルサロンを経営している。事業は成功を収めた。だから長年の夢の実現に乗り出した。ベトナムに孤児院を建てるという。

    息子チュオン・セーさんによると、トレーシーさんは6人家族を一人で支えてきた。「非常によく働き、思いやりと信念がある人なんです」とBuzzFeed Newsに話す。

    トレーシーさんはアメリカでの生活が安定すると、3年に1度は故国に帰り、修道院や孤児院を支援してきた。

    ついに昨年5月、温めてきた大きな計画を実行に移すことにした。自分で貯めたお金がある。そして、家族や友人、サンタクルーズの人たちからも寄付を募った。

    昨年11月、現地を訪れ、孤児院の建設に着手した。

    子どもたちに教育を授け、食べ物を用意する。親に捨てられたため市民権がなかったり、学校に通う余裕がなかったりする子どもたちのためだ。

    息子チュオンさんは写真とともに母のことをツイート。「母はベトナムに孤児院を建てるのが夢だと話していました。アメリカに来て16年、ついに夢をかなえました」。1万以上リツイートされ、4万以上の❤️がついた。

    「私は学校に5年生までしか通えなかったんです。だから、若者の教育という形で、故国に恩返しをしたいって思っていました」。母トレーシーさんはBuzzFeed Newsに打ち明ける。

    寄付はネットでも受け付けている。

    The link is up! Words cannot explain how happy she is from all the kind support: https://t.co/wSYIy9uy7w via @youcaring

    ふたりは今年12月、現地を訪れる予定だ。孤児院の完成に合わせて。

    この記事は英語から編集しました。