米テネシー州シーモアに住む、トリ・ジェンキンズさん(20歳)と婚約者タイラー・ニューマンさん(21歳)。ある日、ジェンキンズさんの身に起きたことが大きな物議を醸している。
ピンクのワンピース水着姿だったジェンキンズさん。管理人から、水着は「不適切」なので、着替えるか、ショートパンツをはいて隠すか、帰るように指示されたという。
プール規則には「つねに、しかるべき適切な服装をすること。切りこみのある服(カットオフ)は禁止」とある。
婚約者ニューマンさんはこの出来事をFacebookに投稿。1万3千コメント、3万シェアと大きな反響を呼んでいる。
彼女は「確かに多くの人たちよりお尻は大きくて、95%ぐらいは歩いているうちに着ているものがずり上がってしまう」と説明した。だが管理人の女性は「普通の水着は尻全体が隠れる」と反論し、彼女の体つきを批判した。
彼女がこんな風に泣いているのを見たことはなかったし、一人にしてほしいと引きこもることもなかった。女性がこんなにさげすまされるのを見たのは初めてだ。
彼女が今日言われたのは、彼女自身より、周りにいる男たちがどう感じるかの方が大切だということ。男の性的な欲求の方が彼女より大切だということ。
正直、今日目にしたことで、まだショックを受けている。
僕は彼女が世界で一番美しい女性だと思っているし、尊敬もしている。僕は、彼女を含むどんな女性も、着ているものや外見を理由に、価値が低いんだなんて感じさせはしない。こうやってレイプ文化は大きくなり続けるんだ。
マンション側はBuzzFeed Newsの取材に答えていない。だが地元テレビに「『10代の男の子たちを興奮させる』だろうとは述べていない」と反論。性的ハラスメントだという主張を否定した。
コミュニティの複数住民がジェンキンズ氏の水着について不満や懸念を示した。水泳エリア近くに掲示されているプール規則に従って、管理人の一人がジェンキンズ氏にプールの周りを歩くときはタオルを巻くように頼んだ。
ジェンキンズ氏にプールから立ち去るようには言っていない。また、管理人はジェンキンズ氏の水着が「10代の男の子たちを興奮させる」だろうとは述べていない。
ジェンキンズ氏とニューマン氏はコミュニティの大切な一員だ。だがジェンキンズ氏に隠すように頼むことを性的ハラスメントや「レイプ文化」と同一視することは不適切だと考える。
ジェンキンズさんの水着は「不適切」だったのか。「不適切」の基準は、男性の視点なのか。性的ハラスメントとは何か。
ジェンキンズさんはマンション側の反論について、「『この水着を着てプールエリアにいてはならない』という言葉遣いだったことをもって、『追い出してはいない』と主張しようとしているんでしょう」と批判する。
一連の出来事を振り返って、こう思っている。「女性を過度に性的対象物としてみることに全く終わりはない」
「私がお金を払って使っているプールで快適に過ごせることよりも、10代の男の子が衝動を抑えられるようにすることの方が大切だとはっきり告げられました」
「これは、女性の自らの思いより、女性の近くで男性がどう感じるかの方が大切だという考え方を永遠に続かせるものです」
この記事は英語から編集しました。