米アリゾナ州の国立公園グランドキャニオン。日本でも有名な世界遺産。
その普段は見られない壮大な姿をカメラがとらえた。
プロジェクト「スカイグロー」のもの。都会に溢れる人口の光が自然の姿を隠す「光害」をテーマにしたプロジェクトだ。
神秘的な一枚。撮影したカメラマンで映画監督、ハルン・メメディノビッチ氏はBuzzFeed Newsの取材に「奇跡的に非常に上手くいった」と振り返った。
グランドキャニオンでは珍しい、雲海もとらえた。
——雲海に包まれる峡谷を目の当たりにして、どんな感覚でしたか?
「全くの夢のようでした。突如、岩だらけのビーチにいるような感覚になりました。波のような雲海がビデオに映っていますが、肉眼でも見えました。非常にゆっくりですが」
——撮影はいつから?
「2015年初頭から2017年の2年間です」
——雲海を知ったきっかけは?
「実際にグランドキャニオンで目にしたんです。雲海は知っていましたし、地球上のいたるところでは普通に見られる現象です。ですが、グランドキャニオンでは滅多にないことなんです」
——どのように撮影準備をしたのですか?
「正直に言うと、たまたま雲海に出くわしたんです。計画したわけじゃありませんでした。ただ、最後のシーンは違います。天候パターンを調べて、南北方向に雷雨が来たとき、側面から撮影しようとノースリムに向かいました。それが想定していた以上に、奇跡的に、非常に上手くいったんです。運もありました」
——「光害」について広く知ってもらいたいという「スカイグロー」プロジェクト。この動画からどんなことを学んでほしいと思いますか?
「動画の最後のシーンから畏敬の念を抱き、実際に自分の目でグランドキャニオンの素晴らしい暗い空を見たいと思ってくれたらと願います」
この記事は英語から編集しました。