【調査報道】CIAで働く人たちが専門知識を生かしてお菓子泥棒→御用となり、解雇される。

    36万円分のお菓子を盗んでいた。

    36万円分の菓子を自動販売機から盗んだとして、米中央情報局(CIA)で働く複数の人物が解雇されていた。コンピューターの専門知識を"活用"したCIAならでは手口だった。

    BuzzFeed Newsの情報公開請求で分かった。

    公開された資料によると、CIA本部で2012年後半から2013年3月ごろにかけて菓子の盗難が発生した。

    通報を受けて、監察総監室は、盗難が頻発している自販機が置かれた場所に監視カメラを設置。CIAで働く複数の人物が盗んでいるところをとらえた。請負契約社員たちだと一目で分かったという。

    鍵となったのは、CIA職員らが食べ物を買ったり、自販機を利用したりするのに使う電子支払いシステム「フリーダムペイ」。

    まず販売機と「フリーダムペイ」を結ぶケーブルを抜いて、ネットワークサーバーとの通信を遮断。そこにフリーダムペイのカードを入れ、支払うことなく販売機から菓子を盗んでいた。

    犯人の一人は聞き取り調査に対し、コンピューターネットワークの知識を使って、手口を思いついたと説明。試してみたところ上手くいったので、複数の同僚に教えたという。

    被害総額は3314ドル40セント(約36万8千円)に上った。

    犯行が特定された人物たちは、通行用のIDカードを返却。警備官に付き添われて本部から連れ出され、それぞれの雇用主から解雇された。

    監察総監室は2013年5月、バージニア地区検察局に事件を送ったが、不起訴となった。


    この記事は英語から編集しました。