ジャッキー・チェンとピアース・ブロスナンが共演する「ザ・フォーリナー(邦題未定)」の予告編が公開された。
ジャッキー・チェンが演じるのは、英ロンドンで中華料理店を経営するクアン・ニョク・ミン。爆弾テロで失った娘の復讐のため、かつての戦闘経験を生かして、犯人を追う。ピアース・ブロスナンは、事件の鍵を握る政治家を演じる。
久々にジャッキーの演技がスクリーンで見られることを歓迎する人たち・・・
「このジャッキー・チェンの映画、待ち遠しい」
「新しいジャッキー・チェンの映画。どんなに評価が低くても、絶対に見る」
だが、手放しで喜ぶ人たちばかりではなかった。香港出身のジャッキー・チェンがベトナム出身のイギリス人を演じることに疑義を呈する人たちも。
「ジャッキーチェンはベトナム人じゃないし、ベトナムの人たちの苦労は理解できない!!!!!」
「マジで??ジャッキー・チェンが『ザ・フォーリナー』でベトナム人だって??クッソ、ベトナム人の母とは一緒に見られない。母はジャッキーのファンだけど...笑」
ベトナムと中国の歴史や力関係を指摘する人も。
「ジャッキー・チェンが新作映画『ザ・フォーリナー』でベトナム男性を演じる。これがいろんな面でどれだけメチャクチャなのか分かる?」
「中国はベトナムを植民地化した国の一つ。力関係ではホワイト・ウォッシングと似ている」
「サイゴンの陥落は1975年だった。ほとんどのベトナム人にとってまだ記憶に新しい。白人がこの痛みをエンターテイメントに使うのは、快く思わない」
「東南アジアの人が、映画からかき消されていること、無視されていることを語ることなしに、この映画は支持できない」「(個人的な推測だけど)特に、東南アジアの元軍人や訓練された戦闘員たちが戦争で難民となったことを、映画が思い起こさせるから」
「非アジア人が映画の原作を書いている。反アジア・反中国のタイトル。ここでもう警告」
「『チャイナマン』という小説が原作。タイトルをそのまま使わなくて、よかった」
日本ではあまり話題にならない、ハリウッドと人種差別の問題。
BuzzFeed Newsはジャッキー・チェン側とSTXエンターテイメントにコメントを求めている。
BuzzFeed Newsはハリウッドと人種・植民地問題について「『攻殻機動隊』ハリウッド実写化 主役が白人スカヨハで物議 」や「ジェニファー・ローレンス ハワイの聖なる石で『ケツ掻いた』と嘲笑して炎上、謝罪 」にまとめています。
この記事は英語から編集しました。