そこは世界金融の中心・ウォール街。雄牛に敢然と立ち向かう少女像が現れた。
腰に手を当て、毅然と顔を上げる。名は「恐れない少女(Fearless Girl)」。国際女性デーを翌日に控えた3月7日朝、設置された。
さっそく写真を撮ろうと、人だかりができた。
同じポーズをする女性
子どもたちも腕組みして、笑顔。
ほら。一緒に飛べるよ。
一緒に未来をつくろう。
ニューヨークのデブラシオ市長は3月8日夕、「4月2日まで置かれます」とツイート。
少女像を設置したのは「ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)」。世界第3位、2.47兆ドル(約282兆円)を運用する(2016年末現在)。
少女像についてのプレスリリースの中で、SSGAは投資する3500社余りに対して、女性取締役の数を増やすように求めると公表した。企業が行動しない場合、変化をもたらすために議決権の代理行使も辞さないという。
同社の投資先企業の時価総額を合わせると30兆ドル(3430兆円)を超える。ロン・オーハンリー社長兼CEOは声明で「効果的で独立した取締役会のリダーシップにつながる鍵は、考え方の多様性だ」と述べた。
SSGA広報によると、少女像は彫刻家クリステン・ビスバルさんが制作した。ウォールストリートジャーナルによると、モデルは、ビスバルさんの友人の娘(7歳)と9歳のラテン系の少女だという。2ヶ月ほどかけて仕上げた。「すべての女性が共感できる像だと思います」
少女像に誰かがピンクの帽子をかぶせた。女性大行進(ウィメンズマーチ)の象徴・猫耳帽子(プッシーハット)だ。
そして雄牛にもピンクの帽子がプレゼントされた。
この記事は英語から翻訳・編集しました。