こちらはブルース・ホルシンガー。小説家で、米バージニア大学英文学科の教授でもある。
「圧倒的な反響がありました」と、ホルシンガーは言う。
「私が心から感謝しているのは…原稿をタイプし、打ち直し、さらにもう一度タイプしてくれた私の妻です」
ものすごい量だ。
冗談抜きで、すごい大変な量である。
この気の毒な妻は、「全ての原稿を5回もタイプし、打ち直した」 — しかも「使い古したタイプライター」を使って。
「2本の指を痛めながらも、私の妻は全ての原稿をタイプしてくれました」
「相当なプレッシャーに追い詰められながら」
「でも、多くの事例では、そっと感謝されているこうした妻たちが、一次調査さえも夫のためにやっているのです。初期の現代古文書やフィールド・ノートの転記、数え切れないほど多くの下書きのタイプ、書き直し、修正、索引付け…と、仕事はまだまだ続きます」
多くの場合、こうした辛抱強い妻たちが自分の名前をもってその厚意に報いられることすらなかった。
「私の妻」で十分だろう、と。
話は妻だけでは済まない。中には名も無き娘たちが関与しているケースもあった。
この作家は論文を書き上げるために仕事を辞めたため、彼の妻がほとんどの仕事をこなし、第1子を育てながら、さらに化学を教えていた!
この男性など、妻の実家の世話になりながら、妻と妻の家族にほとんどの仕事をまかせていた。
ホルシンガーは、この現象についてはすでに大勢の人々が研究し、書き記していることに気がついたが、彼のハッシュタグがきっかけとなり、大きな議論がスタートした。
中には、女性たちの労働が学術界で評価されないまま終わることがいかに多いかについて、自らの経験をシェアする人々もいた。
そして彼らは歴史的事例もいくつかシェアしている。
そこで今、「自分にはこれといって楽しくもないような主題について長々とアドバイスしてくれた」妻のような、縁の下の力持ちたちの声に耳を傾けようではないか。
この妻は恐ろしいことに「15回以上」も原稿をタイプし、打ち直したという。
夫の書いた「酷い韻」を学術論文から削除しなければならず、タイプし直した妻もいる。
おい、みんな。しっかりしようぜ。
この記事は英語から翻訳されました。