本当に本を「書いて」いるのは妻…。男性作家の妻たちは英雄だ

    おい、みんな。しっかりしようぜ。

    こちらはブルース・ホルシンガー。小説家で、米バージニア大学英文学科の教授でもある。

    「圧倒的な反響がありました」と、ホルシンガーは言う。

    A peek at an archive of women's academic labor: wives thanked for typing their husbands' manuscripts. 1/5… https://t.co/uZmmkAjOT2

    男性作家は時として、自分自身で原稿をタイプしないことがある。著作にある謝辞を見れば、作家の妻たちが陰でどれほど多くの作業を負わされたかが分かるだろう。

    ある作家は謝辞にこう記している。「6年間の戦いとその耐え難い余波によって、主婦として負わされた重荷にもかかわらず、この難解な原稿を全てタイプで清書してくれた私の妻に感謝しなければならない」

    ホルシンガーは、学術的な著作、フィクション作品、ノンフィクション作品、詩、およびその他多くのあらゆるジャンルからそうした事例を収集し、ツイートした。対象となった本の中には、自己啓発本もある。

    「私が心から感謝しているのは…原稿をタイプし、打ち直し、さらにもう一度タイプしてくれた私の妻です」

    typing, retyping, and typing yet again the manuscript #ThanksForTyping

    ものすごい量だ。

    "at least" twice? You'd think one would remember. I bet *she* does. #ThanksForTyping

    この男性の妻は、「この作品全体を少なくとも2回は」タイプしなければならなかった。

    冗談抜きで、すごい大変な量である。

    引用した事例の多くは古いものだが、それでも最近20年間に出版された本が「ショッキングなほどの割合」を占めている、とホルシンガーはBuzzFeed Newsに語った。

    「1990年代から2000年代初めにかけて、おびただしい数の男性作家がタイプを身につけていなかった。原稿の清書という、秘書仕事へは無頓着であることを作家としてある種、意図的に演じていた部分もあります」と、ホルシンガーは語った。

    この気の毒な妻は、「全ての原稿を5回もタイプし、打ち直した」 — しかも「使い古したタイプライター」を使って。

    「2本の指を痛めながらも、私の妻は全ての原稿をタイプしてくれました」

    "With two aching fingers..." From the acknowledgments of a book about, I kid you not, the Atonement.… https://t.co/gDaWtpALV8

    「相当なプレッシャーに追い詰められながら」

    "My wife typed the entire manuscript under considerable pressure due to a severe time constraint [and my incompeten… https://t.co/KkOTW4etkG

    「まあ、中には障害や経済状況から自分の作品をタイプできない男性作家もいます。そのような場合、私はツイートしたりはしません」と、ホルシンガーは言う。

    「でも、多くの事例では、そっと感謝されているこうした妻たちが、一次調査さえも夫のためにやっているのです。初期の現代古文書やフィールド・ノートの転記、数え切れないほど多くの下書きのタイプ、書き直し、修正、索引付け…と、仕事はまだまだ続きます」

    This one is AMAZING. "My wife" did his paleography for him: transcribed, edited, and corrected from 16th-c. edition… https://t.co/Fru82KDbln

    多くの場合、こうした辛抱強い妻たちが自分の名前をもってその厚意に報いられることすらなかった。

    This could not have been written without my wife's anonymity. #ThanksForTyping

    「私の妻」で十分だろう、と。

    My next dissertation will be titled "This Guy's Flock of Typists and the Marital Politics of Domestic Pedantry"… https://t.co/r3ri9PDE02

    話は妻だけでは済まない。中には名も無き娘たちが関与しているケースもあった。

    It gets multi-generational too! Unnamed wives, unnamed daughters, men who don't know how to type.

    この作家は論文を書き上げるために仕事を辞めたため、彼の妻がほとんどの仕事をこなし、第1子を育てながら、さらに化学を教えていた!

    この男性など、妻の実家の世話になりながら、妻と妻の家族にほとんどの仕事をまかせていた。

    Unnamed wife typed, proofread, and sustained her husband's morale (but not his manuscript?) while both on in-laws'… https://t.co/lUD9CL8qju

    「学術的労働の政治学、共同作業者としての女性たちの重要な役割、そして認められることのない学術研究の共同著者」について議論するこのハッシュタグには、数多くの人々が参加している、とホルシンガーは言う。

    ホルシンガーは、この現象についてはすでに大勢の人々が研究し、書き記していることに気がついたが、彼のハッシュタグがきっかけとなり、大きな議論がスタートした。

    #ThanksForTyping is a brilliant hashtag highlighting the work that women do for little to no credit in academia.

    「人々はフランス語、スペイン語、ポルトガル語で書かれた著作物の事例にとどまらず、自分自身、または自分の親が経験した、評価されることのない、または無名の学術的労働についてもシェアしています」と、ホルシンガーは語った。

    中には、女性たちの労働が学術界で評価されないまま終わることがいかに多いかについて、自らの経験をシェアする人々もいた。

    At convocation for my MA, Harvard GSAS dean told a story about his wife typing his dissertation. Told us to get married! #ThanksForTyping

    そして彼らは歴史的事例もいくつかシェアしている。

    Fucking EINSTEIN #thanksfortyping https://t.co/IBJh7h3Y2i

    そこで今、「自分にはこれといって楽しくもないような主題について長々とアドバイスしてくれた」妻のような、縁の下の力持ちたちの声に耳を傾けようではないか。

    And a special glimpse at a special marriage. #ThanksForTyping

    この妻は恐ろしいことに「15回以上」も原稿をタイプし、打ち直したという。

    The unnamed wife who typed the manuscript FIFTEEN FOOKIN TIMES, and the named editor. #ThanksForTyping

    夫の書いた「酷い韻」を学術論文から削除しなければならず、タイプし直した妻もいる。

    Castration anxiety, em dashes, and a wife who retyped it all. #ThanksForTyping

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    おい、みんな。しっかりしようぜ。

    この記事は英語から翻訳されました。