インスタに「家族写真」を削除されたカップルの訴え

    「#同性愛嫌悪を削除せよ」というハッシュタグで訴えた

    下の写真は、ジャナとベロニカ。そして、息子のアレックスだ。ベロニカは料理やライフスタイルをテーマにしたブログ「Oh! Mami Blue」のクリエーター兼オーナーだ。Oh! Mami Blueには大人気のInstagramアカウントがあり、3人はそこで家族の生活を紹介している。

    ベロニカは最近、Instagramのアカウントに1枚の家族写真を投稿した。2人の母親が、ベッドで子供と眠っている写真だ。

    Instagramに写真を削除されたとき、ベロニカはInstagramのStory(24時間で消える投稿)で助けを求めた。

    この質問を投げかけた後、写真の削除に対する抗議行動が起きた。人々が、ハッシュタグ「#Yosoloveoamor(私に見えるのは愛だけです)」を付け、自分の写真や、ベロニカとジャナの写真を共有し始めたのだ。

    しかし同時に、#Yosoloveoamorを通報する人々も現れ、結局、Instagramよってブロックされた。ベロニカはこの事実をStoryで伝えている。

    多数の通報が寄せられた結果、Instagramが一時的そして自動的に写真や特定のハッシュタグを削除することに至ったことを、ベロニカとジェナはわかっている。

    「これは真面目な話です。これは罪です。同性愛嫌悪は犯罪であり、決してこれを容認できません」

    「私たちは幸せな家族です。そして、私たち家族は強いので、このような出来事で傷つくことはありません。しかし、このような出来事が原因で、自らの命を絶とうとしている人もいます。ただLGBTであるというだけで、いじめや嫌がらせ、暴力を受けている人々です」

    ベロニカとジャナは諦めなかった。写真とハッシュタグを削除された後、新たなハッシュタグ「#BorraIGdehomófobos(同性愛嫌悪を削除せよ)」をつくったのだ。多くのLGBTの人がこのハッシュタグを使い、キスをしている写真や結婚式の写真を共有している。

    「ソーシャルネットワークは、人々を団結させる存在であるべきです。ネットワークであり、その目的は繋がりを生むことです。憎しみを生んではいけないし、単なるうわべだけの存在であってもいけません。私たちを団結させ、支援する存在であるべきです。このようなことはで傷つく人がいる、と誰かが気づかなければいけません」とベロニカは訴える。

    「あなたは家族写真を削除しようとしています。家族写真の何が問題なのですか?」

    Instagramの広報担当者は、BuzzFeed Newsに対して以下のような声明を送ってきた。

    「私たちは、人々が自分を表現できることと、コミュニティーがほっとできるような安全な場にすることを両立させようと懸命に努力しています。私たちのガイドラインは、ヌード写真、特に子供のヌード写真に規制を設けています。ただ、必ずしも正しい判断ができるわけではない、と認識しています。今回の場合、写真が誤って削除されたことが判明し、私たちはその後、コンテンツを元の状態に戻しました。ジャナとベロニカには申し訳ないことをしたと思っています」

    この記事はスペイン語英語から翻訳されました。翻訳:米井香織/ガリレオ、編集:BuzzFeed Japan