ISに破壊された古代都市パルミラ。150年前の姿は、ただ美しかった

二度と見られない、その勇壮な姿

    ISに破壊された古代都市パルミラ。150年前の姿は、ただ美しかった

    二度と見られない、その勇壮な姿

    シリアのパルミラは、砂漠の中にある古代のオアシス都市だ。紀元1世紀、ローマの属州になった後、シルクロード貿易の中継地として栄えた。そのころの寺院や彫像が残るこの町は、世界でもっとも美しい廃墟の一つとして知られ、1980年にユネスコの世界遺産に登録された。

    フランスの写真家・フェリックス・ボンフィスは、1867年から76年ごろまで、中東を旅し、パルミラを訪れた。ボンフィスの撮りためた写真は「Photographs of Palmyra(パルミラの写真)」として、米フリーア美術館に収蔵されている。

    2015年の初め、IS(イスラム国)がパルミラを制圧した。イスラム以前の文明を全て破壊しようとする武装勢力が、2000年の歴史を重ねてきたこの古代都市を、爆破した。遺跡の文化財を狙う密輸犯も後をたたなかった。


    フリーア美術館収蔵のパルミラ遺跡は、この動画でも観られる。

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