BuzzFeed NewsがTwitter Japanに確認したところ、新機能はiOS、Android、Twitter.comの上で使え、10日以降に日本国内でも対象を少しずつ拡大していく予定だという。
対象になれば、設定から「タイムラインの表示設定」を選び、「重要な新着ツイートをトップに表示」をオンにできる。
また、来週以降に全員がいったん「オン」の状態となる予定。オンになると、機能がついたというメッセージが表示される。気に入らなければ、オフにできる。
事前にこの機能をテストしたところ、リツイートやツイートの回数が増えたといい、「よりライブ感のあるコメントがついた」という。
アルゴリズムによる仕様変更は、Twitterをあまり使っていないユーザーには大きく、ヘビーユーザーには小さく感じられるように設計される。というのも、より多くのユーザーにとってTwitterを使いやすいものとする一方、ヘビーユーザーの使い勝手を悪くしないためだ。
BuzzFeed Newsが昨年7月に伝えたように、タイムラインに大量のツイートが流れることで、ユーザーが重要なツイートを見逃してしまうことがTwitterの課題となってきた。Forrester ResearchのNate Elliot主席アナリストは「(タイムラインは)すごくよかったが、ガラクタも巻き込んでしまっていた」と指摘していた。
アルゴリズムを導入することで、これまでユーザーが見逃していた重要なツイートを探しやすくなる。Twitterをみていなかった時間のツイートをトップに表示する「あなたがいない間」機能も本質的には同じといえる。
新機能は拒否もできるが、ユーザーはデフォルト機能を使い続けることが多い。例えば、Facebookはニュースフィードを「ハイライト」か「最新情報」のどちらかを選べるようにしているが、「最新機能」はあまり使われていない。
2月6日にBuzzFeed Newsがタイムラインの変更を伝えると、#RIPTwitter(Twitterよ安らかに眠れ)というハッシュタグを使って、時系列を変えることへの反対の大合唱が始まった。
海外ではもっと激しく……
こうした炎上をみたTwitterのジャック・ドーシーCEOが反応。
ドーシーCEOのツイートによって騒ぎは収まっていったが、そのツイートは変更を完全に否定したものではなかった。そして、Twitterは10日、アルゴリズムの導入を公表した。
Twitter上では反対の声が盛り上がったタイムラインの変更だが、広告主をはじめ変更を歓迎する人たちもいる。複数の広告会社の幹部らはBuzzFeed Newsに対して、Facebookと比べてTwitterは出稿先としての魅力は劣ると認める。Twitterは慣れない人には使いにくいからだ。
Twitterはアルゴリズムの導入によって、初心者には選び抜かれたツイートを見せ、使い続けてもらうこと考えているようだ。
UPDATE: Twitterの発表文の内容を追加しました。