Facebookが着々とSnapchat包囲網を完成させつつある。
今週、傘下にあるInstagramにSnapchatのような“消える”機能「Stories」を追加したばかりだが、今度はFacebook本体にもSnapchatライクな新機能を試験導入するという。
ブラジルとカナダのユーザーは8月5日(現地時間)から、Facebookを開くとまずスクリーンの縦半分を占めるライブカメラを目にすることになる。このカメラには、Snapchatと同じく、さまざまなフィルターや顔交換機能が搭載されている。
今のところ、この新機能をアメリカなど世界の他の国々に導入する計画はないという。しかし、ブラジルとカナダでの試験運用の結果次第で、グローバルにローンチすることも視野に入れている。
繰り返すが、FacebookはInstagramでStoriesをローンチしたばかり。InstagramのCEO、ケビン・シストロムもStoriesを作る際に、Snapchatからインスピレーションを得たことを認めている。
Facebookのプロダクト・マネージャーであるサチン・モンガはBuzzFeed Newsの取材に対し、こう語る。
「Facebook上で写真や動画を多くの人にシェアしてもらおうとするなら、もっと簡単にFacebook上で写真や動画を撮って保存できるようにしなくてはいけない。そしてユーザーが表現した物語をより良く見せるためのツールも提供したい」
今週のFacebookの動きは、ライブ感のある体験を提供することに成功してきたSnapchatの在り方を、取り込もうとするものだ。
一方、Snapchatは7月、大きな特徴であった「消える」機能を一部捨て、写真や動画を保存できる「Memories」という機能を追加している。