「G20大阪サミット」が6月28日から始まる。
大阪はすでに厳戒態勢に。交通規制に注意!
関西の人々の日常生活に重大な影響を与えるG20。でも、その分、重要な話し合いも行われるのです。
1 イラン情勢、北朝鮮は?
2 国際協調主義VSアメリカ・ファースト
3 日ロ会談は期待薄
各国の首脳が集まるG20では、首脳会議(サミット)そのものよりも、むしろその脇で各国の首脳が繰り広げる二国間の会談だ。
国際会議の脇で開かれる首脳会談は、「バイ会談」などと呼ばれ、近年のG20やG7では、むしろこちらの方がメディアの注目を集める。
なかでも今回、日本にとって重要なのは、日米、日ロ、日中などの首脳会談だ。
安倍首相は今年1月までにロシアのプーチン大統領と25回の会談を重ね、平和条約の締結と北方領土問題に関する交渉を続けてきた。
26回目となる日ロ首脳会談は6月29日に行われる見通しだ。
昨年までは一時期、「G20時の会談で大きな成果を出し、その勢いで選挙に臨む」という観測も流れた。しかし、プーチン大統領は北方領土の返還に後ろ向きで、ブレークスルーが期待できる状況ではない。
米ワシントンポスト紙は6月22日付で、「日本の島を巡る取引の夢は潰えそうだ」という冷ややかな見方を示している。