TOKIO4人の謝罪会見 テレビに映らない松岡昌宏の涙

    「崖の下にいる」山口達也さんについて厳しい言葉が出た。

    ジャニーズ事務所「TOKIO」の城島茂さん、国分太一さん、松岡昌宏さん、長瀬智也さんが5月2日、メンバーの山口達也さんが強制わいせつ容疑で書類送検されたことについて謝罪会見をした。

    都内のホテルで開かれた会見。会場には多くの報道陣が集まった。約1時間30分の会見をみて、記者が印象的に感じたのは松岡さんの「言葉」と「涙」だった。

    「崖の下に落ちている」

    冒頭から松岡さんは、目に涙を浮かべていた。そして山口さんついて、厳しい言葉を吐いた。

    「今回のうちの山口の事件で、本当に被害をお受けになった方、そのご家族の方、そして今までTOKIOを支えてくださったいろいろな関係者の方々、ずっとTOKIOを応援してくださったファンの方々。本当にいま、申し訳なく、情けない気持ちでいっぱいです」

    「みなさんが、山口の会見をご覧になってご指摘されていた、自分にまだ席があるならそこに帰りたいという発言を自分で目にしたときに、山口の彼の甘ったれたあの意見はいったいどこから生まれるものなんだろうと、正直思いました」

    「おそらくあのときの彼は、自分が崖っぷちではなく、自分が崖の下に落ちていることを気付いていなかったと思います」

    「いろんなことから生まれてくる甘えが、その根源は一体なんだろうってずっと考えました。TOKIOに戻りたい。俺にはTOKIOがある。TOKIOに帰る場所がある。もし、そういう気持ちが少しでも彼の中にあり、その甘えの根源が僕らTOKIOだったとしたら、これはあくまで自分の意見ですけども、そんなTOKIOは1日も早くなくしたほうがいいと思います」

    テレビに映らない松岡さんの涙

    記者からの「山口さんにどのような言葉をかけたか」という質問に、松岡さんはこう答えた。

    「とりあえずメンバーが一番最初に言ったのは、僕らじゃないと。当たり前ですけど被害者の方に、その気持ちをずっと持っていただくしかないです。TOKIOのことなんか二の次、三の次で考えてくれと」

    「それと、正直あなたは病気ですと。だから、自分の置かれている立場と、今後のことをちゃんと向き合ってくれと」

    「酒は当たり前。決してお酒が悪いんじゃない。悪いのは彼ですから。その甘さと自分の考えを改めてもらえない限り、俺たちは何もできない」

    会見はテレビで中継され、同日夕のニュース番組では、編集された会見の様子が流れている。

    メンバーが質問に答えているとき、カメラはそのメンバーのアップになる。

    しかし、松岡さんは、ほかのメンバーが話しているときも終始、涙を流し、小さく丸まったティッシュで何度も涙を拭っていた。テーブルの下に手を戻しては、また涙を拭く。

    松岡さんは冒頭から終わりまで終始、泣いていた。

    「情けねぇ先輩を持って…」

    会見後半、「どのような1週間だったか」という質問には、このように答えた。

    「この1週間本当に被害に遭われた方と、その親御さんは一体どういう気持ちなんだろうって思いました」

    「自分だったらどうするんだろう。絶対に許さないと思います。そういうことと闘いながらテレビを見て、このような状態になっていることを自分の中で整理しながら、僕らを知ってくださる方々のコメントなんかが、すごく痛くて申し訳なくて、言いたくもないであろう後輩たちもコメントをしなきゃいけない部分も多々ありました」

    「こんな情けねぇ先輩を持って本当に申し訳ないと思いました。そんな1週間でした」

    松岡さんは山口さんの5歳年下。ずっと「兄ぃ」と呼び続けてきた存在である。綻んで、甘えた言葉が出ないよう、最後まで厳しい表情を浮かべたまま会場を去っていた。

    BuzzFeed JapanNews