色んなカップルもいれば、車椅子や盲導犬利用者もいる。絵文字だってないとね。

    GoogleとAppleが、世界絵文字デーに、これまでになかった車椅子や盲導犬、白杖の絵文字や性別を特定しない絵文字を発表しました。

    GoogleAppleが新しい絵文字を発表し、これまでになかった車椅子や補聴器、白杖の絵文字やそれらを利用する人々の絵文字が登場しました。

    また、肌の色のバリエーションやジェンダーの組み合わせに70以上のバリエーションを加え、様々なカップルが絵文字で表せるようになりました。

    さらに、これまで男性と女性の2種類しかなかった人の絵文字に「ジェンダー・インクルーシブ絵文字」として、性別を特定しない絵文字も加わりました。

    「世の中には様々なカップルがいるから」

    新しい絵文字は、7月17日の「世界絵文字デー」に合わせて発表されました。

    Appleでは、肌や髪の色とジェンダーが75の組み合わせ、Googleでは71の組み合わせのカップルの絵文字が登場しました。

    Googleは絵文字の発表に際して「世の中には多くの様々なカップルがいるので、私たちの絵文字もそれを反映しました」としています。

    これまで、同性カップルや、同性の親と子どもの家族を表す絵文字は使えるようになっていましたが、様々な肌の色をした同性・異性カップルが登場するのは初めてです。

    使っている人は多くいるのに絵文字はなかった

    実際に、車椅子や白杖(はくじょう)を使って生活している人は世界中に多くいたのに、それを絵文字で表すことはできませんでした。

    それが遂にApple、Google両方から発表され、車椅子は利用者が手動で操作する自操式車椅子と電動車椅子の二種類、それらの利用者は男女両方とも肌や髪の毛の色が6バリエーションずつあります。

    盲導犬の絵文字は2種類。そして、義手と義足の絵文字もあります。

    補聴器をつけた耳、手話を使う人々の絵文字もあります。もちろんこちらも男女両方に6種類の肌や髪のバリエーション。

    Appleは絵文字について「全ての形の多様性を祝うことはAppleの価値観に不可欠で、これらの新しい選択肢は絵文字キーボードの重要なギャップを埋めるのに役立ちます」としています。

    男性と女性の2種類だけではないから

    これまで人の動作や職業を表す絵文字は全て、男性と女性の2種類のみの描写となっていました。

    しかし世の中にはLGBTQをはじめ様々な人々がおり、男女だけの絵文字には当てはまらない人々もいるため、Googleから性別を特定しない絵文字52種類も発表されました。

    多様な文化や宗教も絵文字に

    他にも、民族衣装のサリーや、ヒンドゥー教寺院、オートリキシャと呼ばれる三輪タクシーも。楽器のバンジョーや、ひよこ豆のディップであるフムスも登場しました。

    ヒンドゥーの新年を祝う祭り「ディワリ」で使われるランプの絵文字に関してGoogleは「クリスマスとサンクスギビングの絵文字はあったので、今こそディワリのお祝いも」としています。

    日常生活に欠かせないあのアイテムも遂に…

    絆創膏やニンニクや玉ねぎ、カミソリなど、「逆にこれまでなかったの?」と思うような日常生活に欠かせないアイテムの絵文字も作られました。

    可愛いワッフルとバレエシューズの絵文字もできました。

    新しいお友達も忘れずに!

    アマケモノやスカンク、フラミンゴ、オランウータン、カワウソの絵文字もできました。使える動物の絵文字も、どんどん増えています。

    Appleの59個の新しい絵文字は、今秋のiPhone、iPad、Mac、Appleウォッチのアップデートで使えるようになるということです。

    Googleの65個の新しい絵文字は、アンドロイドQベータ版の一部としてリリースされており、使える機種はこちら。年内にアンドロイドQがリリースされた際にも使えるようになります。