トランプ大統領と金委員長の握手は「紳士的」？ 安倍首相やマクロン大統領の時と比べると…

これまでも各国首脳との力強く、やや高圧的にも取れる握手の仕方が話題になってきたトランプ大統領。

歴史的な対面の場で、二人はどのような握手を交わすのか。今回も注目が集まっていました。

トランプ大統領は握手をする際に、相手の手を力強く握り、自分の方へ引き寄せ、長時間離さないなどの特徴があり、主導権を握ろうとする姿勢の現れではないかと指摘されてきました。

12日、両国の国旗が交互に並んだ廊下で初対面したトランプ大統領と金委員長は、まっすぐお互いに歩み寄ると笑顔で握手。

トランプ大統領は左手で金委員長の腕をきゅっとつかみ、およそ13秒間にわたって、言葉を交わしながら握手を続けました。

二人の様子について朝日新聞は、「トランプ氏は強い力で握手をすることで知られていますが、金正恩氏との握手はとても優しく、紳士的に見えました。平常心で史上初の米朝首脳会談に臨んでいると言えそうです」と報じました。

トランプ大統領との会談のたびに、その「握手対決」の様子が報じられてきたのは、フランスのマクロン大統領。

2017年7月にトランプ大統領がフランスを訪れた際には、会談後の握手が29秒間続き、ぐっと身体を引き寄せられたマクロン大統領がバランスを崩してよろける場面もありました。

今月8日にカナダで開かれたG7サミットで再会した二人は、再び30秒間にわたってがっちりと握手。

手を離した直後のトランプ大統領の手には、きつく握られたマクロン大統領の指の跡が。トランプ大統領は「彼に腕相撲で勝つのは大変だ。我々は友人で、最初からいい関係を保っている」とコメントしました。

カナダのトルドー首相が2017年2月にホワイトハウスを訪れた際は、出会い頭にトランプ大統領の肩をがっちりと掴み、親密感をアピールしつつ姿勢を保つような様子が報じられました。

一方、ネットでは、トランプ大統領が会談中に差し出した手をトルドー首相が見下ろしている写真が拡散。警戒心を示したような、困り顔のような複雑な表情が話題を呼びました。

トランプ大統領の移民政策などに対して批判的な立場を明確にしてきたメルケル首相。

2017年3月の初会談では、報道陣の「握手して！」との声を受けて、握手を申し出たメルケル首相を、トランプ大統領が無視しているように見える場面があったと報じられました。

この時はほぼ目を合わせることもなく、報道陣の撮影を終えた二人でしたが、今年4月に再びメルケル首相がホワイトハウスを訪ねた際には、しっかりと握手を交わしていました。

安倍首相とトランプ大統領が2017年2月に会談した際には、時折手を離そうとする様子の安倍首相をぐっと引き寄せ、19秒間にわたって握手を続けた二人。

握手中は満面の笑みを浮かべ、親密さをアピールした両首脳でしたが、CNNやNBCをはじめとする海外メディアは、手を離した直後の安倍首相の表情に注目。「長く、非常に気まずい握手だった」と報じました。