2018年、最後にもう一度だけインターネットの力を貸してください。

    「何とかして写っているご家族の元に、写真を返したい。SNSの力で本人に写真を見てもらいたいです」

    2018年、最後にもう一度だけインターネットの力を貸してください。

    100円で買った2眼レフカメラにフィルムが入ってて、家族写真が出てきた。この他にも10枚近く撮れていて、なんとかして写っとる本人の元に写真を返したい。SNSの力で本人に写真を見てもらいたい。4枚目のfirst flexで何十年か前に写真を撮った家族は今どこにいるだろう? #二眼レフ #家族写真 #拡散希望

    Twitterで12月12日、色あせた白黒写真の画像とともに「拡散希望」を呼びかけたのは、新潟県に暮らすfujiwara rinさん(@uiaain)。

    100円で購入した中古の二眼レフカメラの中から偶然、いつの日かの「家族写真」を見つけてしまったのです。

    「本人と繋がることができれば」

    fujiwara rinさんがカメラを購入したのは、2週間ほど前。そのまま使うことはできない「ジャンク品」としてネットオークションに出品されていたものを、100円で落札しました。

    ところが、届いたカメラの蓋を開けてみると、中には撮り終わったフィルムが。

    写真屋で現像を依頼した際は「何も写っていなかった」とネガだけ返却されましたが、「帰ってきたネガをよく見ていたら、何かが写っていたんです」と、BuzzFeed Newsの取材に話します。

    fujiwara rinさんがネガをスマートフォンで撮影し、色を反転させたのがこちらの画像。

    浮かび上がってきたのは、縁側のような場所に腰掛け、両手を膝に置いてかしこまった少年と、そのお姉さん、お母さんが3人で、はにかんだような笑顔を浮かべた家族写真でした。

    他にも、同じきょうだいと思われる二人が学ランとセーラー服を着ている写真も、ネガに焼き付けられていました。

    「家族写真だとわかったときは、心が躍りました」とfujiwara rinさんは話します。

    この他にも10枚近く撮れていたため、fujiwara rinさんは専門の業者にデータ化を依頼。同時に、Twitterを通じて家族写真の持ち主を探し始めました。

    カメラが1950年代前後に生産された「FIRST FLEX」とみられることや、きょうだいが着ている制服などの情報が寄せられています。

    fujiwara rinさんは「何とかして写っているご家族の元に、写真を返したい。SNSの力で本人に写真を見てもらいたい。本人に写真を見せることができれば、自分は満足です」と話しました。