ノートルダム大聖堂は800年以上そびえ立っている。
正確には856年間。
衝突、侵略、指導者たち、疫病、改革など、何百年もの歴史をフランスと共に経験してきた。
フランス革命のときには、略奪や損害の被害も受けた。
1800年代の中頃、20年もの歳月をかけた修復が行われ、かつての姿を取り戻した。
第一次世界大戦も生き延びた。
第二次世界大戦も生き延びた。
戦争や侵略、あのヒトラーからも、その姿を損なわれることがなかった。
850年以上存在し続けているフランスのシンボルは、フランスの歴史であり、世界の歴史でもある。
突然、火災が起きた。
炎と煙を激しく上げた。
しかし、歴史の中で、このようなことが起きたのは初めてではないのだ。
例えば、モンテ・カッシーノは第二次世界大戦で全壊した。戦前はこのような姿だった。
戦後はこうなった。
しかし再建され、かつての姿を取り戻した。
ドレスデンの聖母教会も、第二次世界大戦後に破壊された。
その後、元々使われていた石と新しい石を組み合わせて再建された。
1812年にはホワイトハウスも全焼した。
それは、想像もできないような悲劇だった。
今、歴史は私たちのもとで起きている。
こうして破壊されることは、歴史上で、初めてのことでもなければ、最後のことでもない。
オバマ大統領は述べた。「歴史を失う瞬間を目にすると、私たちは悲しむ。しかし、明日に向かって、できる限り強固に再建するのも私たちだ」
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:藤原哲哉