News·公開 2016年10月8日外国人ジャーナリストが写した築地市場 そこに広がる独特な世界この風景は、どう変わっていくのか。by Kota Hatachi籏智 広太 BuzzFeed News Reporter, JapanLinkFacebookPinterestTwitterMail 移転問題で揺れる築地市場を写した、10枚の写真がある。 これらの写真を撮ったのは、ピューリッツァー賞受賞経験もあるオーストラリア人フォトジャーナリスト、ダニエル・ベレヒューラック氏だ。 外国人の視点から見る築地。そこには、また違った世界に足を踏み入れてしまったかのような、独特な景色が広がっている。 築地市場は、1935(昭和10)年に開場した。もともと日本橋にあった魚河岸が関東大震災で焼失し、現在の場所に移転してきたのが、その始まりだ。 以来81年間にわたって、東京の台所であり続けてきた。 1日あたりの魚の取引量は1779トン(2013年)と、世界最大級だ。 狭い場内には「ターレ」と呼ばれる一人乗り運搬車が走り回り、所狭しと、空き箱や生鮮食品が積まれている。 ただ、施設の老朽化は進み、強度や衛生面でも不安があるなどの問題も抱えるようになった。 だから、移転は決まった。予定されていた閉鎖を前に「世界一おおきな魚市場」を記録するため、この写真たちは撮影された。 本当だったら、今年11月には閉じるはずだった。豊洲への移転は、盛土問題などで混迷を極めている。 この風景は、これからいったいどう変わっていくのだろうか。その行方は、まだ定まっていない。 関連:【3分でわかる】築地市場の豊洲移転 揉めまくった経緯と今後ベンゼンやヒ素が出た豊洲市場は危険なのか 報道から受ける印象と異なる実態フジテレビが1枚の写真で豊洲市場の柱の傾きを疑う→東京都は全面否定。フジテレビと専門家は…。