熊本の震度6弱、3年前の震災との関連性は?

    気象庁は、特に2〜3日程度は同程度の地震に注意するよう呼びかけている。

    熊本県で1月3日午後6時10分ごろ、最大震度6弱を観測するM5.1の地震があった。

    一連の熊本地震があった2016年4月以降、県内で同規模の地震があったのは初めて。深さは10キロで、和水町で震度6弱を、熊本市北区や玉東町で震度5弱を観測したほか、広い範囲で震度3以上の揺れが起きた。

    気象庁は1月3日夜に会見を開き、地震発生から1週間程度、特に2〜3日程度は同程度の地震に注意するよう呼びかけた。

    午後9時現在、死者や家屋の倒壊の被害は確認されていない。九州新幹線は博多ー熊本間で安全確認のために運転を見合わせているほか、九州自動車道も、みやま柳川ICー熊本IC間で上下線が一時通行止めとなった。

    熊本市内に住む女性はBuzzFeed Newsの取材に対し、「長い横揺れが20秒ほど続き、家具がガタガタと大きな音を立てていました。慌ててストーブを消し、机の下に潜りました」と語った。

    3年前の熊本地震では2日後に「本震」

    3年前の熊本地震では、2016年4月14日夜に「前震」と16日未明の「本震」の2度、震度7の揺れが起き、大きな被害が出た。震災関連死は200人を超え、いまでも9千世帯以上が仮設住宅などに暮らす。

    気象庁によると、今回の震源は福岡と熊本の県境に近く、熊本地震の活動域とは離れているという。同庁担当者は「一連の熊本地震とは別のものだが、関連性はわからない」としている。

    また、既知の活断層がないエリアで起きていることが特徴だという。1923年以降、この周辺地域で同程度の規模の地震が起きたのは4回目で、「それほど地震の活動が活発でない地域で起きた」としている。

    同庁の担当者は会見で、「強い揺れがいつ起こるかわからないので、崩れた場所などには少なくとも夜の間は近づかないようにしていただきたい」と話し、こうも言葉に力を込めた。

    「日本全国どこでいつ、この大きさの地震が起きてもおかしくない。他人事とは思わず、身の回りに注意を払っていただきたい」