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広河隆一氏の性暴力被害やハラスメント 相次ぐ告発、相談窓口も

労働組合・プレカリアートユニオンが窓口を開いた。

フォトジャーナリストの広河隆一氏(75)が月刊誌「DAYS JAPAN」編集部でハラスメントを繰り返していたと、相次いで報じられている問題。

女性スタッフへの性暴力やセクハラ、パワハラ、長時間労働などの実態が次々と証言されているなか、従業員や元従業員に向けた相談窓口が開設された。

窓口を開いたのは労働組合・プレカリアートユニオン。

ブラック企業で働く労働者、契約社員やパート、アルバイトなどの非正規雇用、誰でも1人から加入できる労働組合だ。

執行委員長の清水直子さんによると、「DAYS JAPAN」が雑誌の休刊を発表する前に社員からハラスメントの相談を受け、団体交渉を経て和解していたという。

「DAYS JAPAN」は、広河氏が設立した雑誌だ。最初にこの問題を報じた週刊文春によると、広河氏はフォトジャーナリストを目指して編集部に出入りしていた複数の女性に性的関係を迫ったり、強制したりしていた。中には大学生アルバイトもいたという。

相次いだ告発

この報道後、広河氏は謝罪。「DAYS JAPAN」は2月20日発売予定の最終号でで広河氏の性暴力問題を検証すると明らかにした。

ただ、その後も毎日新聞で編集部内におけるセクハラ、パワハラの実態が実名で告発されたほか、週刊文春には別の性被害者の告発が掲載され、複数の被害が相次いでいた実態が明らかになっている。

性被害を受けた女性のひとりは、BuzzFeed Newsの取材にこう語っている。

「自分が悪かったといまだに思い込んでいる女性もいます。報道によって昔のことを思い出して動揺する人もいるかもしれません。そういう人たちには、心と体をゆっくり回復させてほしい。必ずしも声をあげる必要はないし、あなたは悪くない、と伝えたいです」

必要に応じて集団訴訟も

プレカリアートユニオンへの相談は無料。秘密厳守だ。加入後、団体交渉を申し入れることになるという。

「時期や証拠の有無によって労働問題としては対応できないこと」もあるという。清水さんは、こう語る。

「必要に応じて、並行して集団訴訟を行います。時効や証拠がないなどの事情があり、先方が解決を拒否した場合、雇用関係にない場合は、世論に訴えるなどの手段をとることもあります。まずは、相談してください」

窓口は以下の通り。会社側に内容を見られることを防ぐため、「会社のPCからは相談メールを送らないでください」としている。

〒151-0053 東京都渋谷区代々木4-29-4 西新宿ミノシマビル2F

TEL03-6276-1024 FAX03-5371-5172 info@precariat-union.or.jp