みんなと違うスタイルが良い人もいるけれど...。多くが賛同した漫画

    漫画に込められた思い。

    ファッションをはじめ、生き方ですらどんな選択をしても、あなたが望んでしたのならば正解。そんな思いをしたためた漫画が、多くの賛同を集めています。

    漫画を描き、Twitterに投稿したのは「フォロワーの多い一般人」こと、うさぎのみみちゃんさん(@usagitoseino)。次の文章とともに投稿しました。

    対立させたがるのは当事者じゃなくてまったくの部外者。それに左右されず、自分の選択した人生に誇りをもって生きようね。他人に合わせるのも個性だし、異性を気にするのも生き方だよ。

    自身が受けた風当たり

    描いたうさぎのみみちゃんさんは、どちらかと言えば「他人とは違うもの」と評価される存在です。

    なぜなら、ロリータ服を愛好しているから。ただ、過去には批判を浴びたといい、こんな話をBuzzFeed Newsに話してくれました。

    「私が『THE 個性』みたいなこの服を着始めた当時、周りは『前に習え』が一般的で、私たちロリータたちへの風当たりは凄まじいものでした」

    「『みんなと違うからおかしい』『周りに合わせられない異端な存在』。そんな風に言われたし、暴言だって吐かれました」

    そんな風当たりは次第に変わり、また違った社会になったと感じていると指摘します。

    「それから数十年、今は『個性的』がもてはやされる時代です。ロリータ服も、許容されたとは言いがたいけれど、昔より生きやすくなりました」

    「そうなってくると今度は『みんなと同じ』が叩かれる。たとえば、就活中の女子大生の集団を『黒いスーツに黒いパンプスを履き、キャメルのトレンチを着た量産型』とさげすむ人もいます」

    「人は一人一人違う」

    でも「人は一人一人違う」。だから、誰もが認められる社会になるべきだと強調します。

    「みんなと違う格好をしたい人もいれば、みんなと同じスタイルを保ちたい人もいる」

    「それは見た目だけでなく、生き方も同じです。 世相が変わろうとも『自分』が変わる必要なんかない」

    「何も知らない部外者に口を出されていいなんてことはないんです。そんなことをぐるぐる考えて、このお話を漫画にしました」

    誰にでも大切にしてもらいたいこと

    こういった思いをもとにした投稿は、5月9日現在、6000件近くリツイートされています。

    そして、「叫んで共感します」などのコメントのほか、「個性がない」と言われたという人は「なんだかスッキリしました。モヤモヤを言語化してくださってありがとうございます」と寄せています。

    うさぎのみみちゃんさんが、見た目や生き方に対して大切だと考えるのは、常に自分が納得できるかどうか。

    最後に、漫画を投稿後に思ったことを話してくれました。

    「『みんなの選択が正解』と思われがちな世の中で、生きづらさを感じている人が一歩を踏み出すいい踏み台になれたのかなと思います」

    「これを機に、みんなの気持ちだけじゃなく、自分自身の気持ちを大事にしてくれればなと」