羽生竜王、勝てば史上初のタイトル100期。昼食はボリューム満点のアレ

    平成を代表する棋士は、「平成最後の竜王戦」を勝利で飾れるか。

    将棋の第31期「竜王戦」七番勝負の第6局1日目が12月12日、鹿児島県指宿市「指宿白水館」で始まった。

    【第31期竜王戦七番勝負第6局】 #羽生善治 竜王VS #広瀬章人 八段 1日目スケジュール 9:00 対局開始 10:00 おやつ 12:30~13:30 昼食休憩 15:00 おやつ 18:00 18時の時点で手番の側が封じ手を行う(時刻は未定) https://t.co/xgbZE4YdOa

    これまでの5対局では、羽生善治竜王が挑戦者・広瀬章人八段に対し、3勝2敗でリード。

    羽生竜王が勝利すれば、竜王位防衛とともに前人未到の「通算タイトル100期」を達成する。

    戦型は「横歩取り」に

    【第31期竜王戦 七番勝負】 本日9時より、羽生善治竜王(後手) vs.広瀬章人八段(先手)の第6局初日を生放送中です。 解説開始は9時から、田中寅彦九段(解説)、村田智穂女流二段(聞き手)です。 ▼視聴 https://t.co/C72SA1sZPJ

    午前9時、先手の広瀬八段が飛車先の歩を突く「▲2六歩」と着手し、対局が始まった。

    後手の羽生竜王も「△8四歩」と同じく飛車先の歩を突いた。互いに飛車の動ける道を確保し、相手陣の手前まで進める。

    対局開始から約30分後、広瀬八段が「▲3四歩」と飛車の横にある歩を取った。戦型は「横歩取り」となった。

    羽生竜王が後手番で横歩取りを指すのは、5月の「名人戦」第4局以来。このときは先手番の佐藤名人が勝利している

    持ち時間は各8時間で対局は2日制。決着は13日夜となる見通しだ。

    タイトル100期をかけた大一番、昼食メニューは?

    午後12時26分、手番だった羽生竜王が定刻より4分早く席を立ち、両者は昼食休憩に入った。

    タイトル100期の大記録がかかった羽生竜王と、後がない中で起死回生を狙う広瀬八段。午後の対局に備えて、どんな「勝負メシ」を選んだのか。

    #指宿白水館 で行われている第31期 #竜王戦 七番勝負第6局1日目。対局は昼食に入りました。 #羽生竜王 は 「黒豚カツカレー」を。#広瀬八段 は 「指宿産 鰻重」を頼まれました。引き続き配信をお楽しみください。 #将棋 #将棋プレミアム #将棋プレミアム生中継

    羽生竜王は、昼食に「黒豚カツカレー」を注文した。

    「黒豚カツカレー」は羽生竜王にとって縁起の良いメニューだ。昨年の竜王戦第5局1日目でも「黒豚カツカレー」をオーダー。渡辺明・前竜王を破り、前人未到の「永世七冠」を達成した。

    これに対し、広瀬八段は指宿産のうなぎを使った「うな重」をチョイス。長丁場の竜王戦を戦い抜くため、こちらもスタミナを意識したようだ。

    棋士の昼食で「うな重」は鉄板メニューの一つ。昨年1月に引退した「ひふみん」こと加藤一二三九段の好物として知られている。

    今期の竜王戦は、平成最後の竜王戦。

    羽生竜王が初めて竜王位を獲得したのは19歳のとき、平成元年(1989年)のことだった。

    デビューわずか4年での快挙で、かつ当時の最年少タイトル獲得記録だった。

    羽生竜王は1991年から現在に至るまで、常に一つ以上のタイトルを保持し続けている。生涯に一度もタイトルを獲得できなかった棋士が多い中、類を見ない存在だ。

    平成という時代を通じて、将棋界に君臨し続けてきたのが「羽生善治」という棋士だった。

    平成を代表する偉大なる棋士が、平成最後の竜王戦を勝利で飾れるか。注目が集まる。