どんな環境で生きていても子どもは子ども　難民キャンプの子どもたちのおもちゃを紹介する

ロヒンギャ移民のフバイブは3歳。母親はミャンマー国内で殺された。家族と共に現在はバングラデシュへと逃れ、生活している。この写真は2017年11月30日にコックスバザールの難民キャンプにて撮影された。

アフガン難民の少女は友人にぬいぐるみをプレゼントする。この日はバレンタインデー。2014年2月14日にパキスタンのイスラムバード近郊にて撮影された。

このコンゴ人の少女はコンゴ民主共和国の東部、北キブ州にて起こった争いによって住んでいた地域を出て行かざるを得なかった。ムグンガ第3キャンプの子ども用のスペースで、人形を抱きしめる。コンゴ民主共和国ではコンゴ民主共和国軍と反政府グループとの対立が激化。数万人もの人々が家を捨て、難民キャンプへと押し寄せた。2013年8月7日、コンゴ民主共和国にて撮影。

ギリシャとマケドニアの国境近くのイドメニ難民キャンプで、ぬいぐるみで遊ぶ難民の子どもたち。この年の2月、バルカン諸国はパスポートを持つシリア人とイラク人のみ受け入れ、それ以外の人々の入国を拒むことを決めた。その影響で、ギリシャの国境を越えることのできない難民の数は1万人を超えたという。中には密入国の助けを行う業者に頼み密入国を試みる者もいた。2016年3月15日にギリシャにて撮影。

ロヒンギャ移民のハリマ・カタンは6歳。大事に持つ笛とカミソリの刃は、彼女が普段おもちゃとして使っているもの。1990年代から数十年に渡って差別と迫害に苦しめられてきたイスラム系少数民族であるロヒンギャの人々は、2017年8月25日にミャンマーのラカイン州北部で発生した激しい衝突をきっかけにバングラデシュへと流れ込んだ。2017年12月1日のコックスバザール難民キャンプにて撮影。

おもちゃの銃にかじりつく少年。彼の親は"Migrant Via Crucis"（移民による十字架の道行き）に参加し、アメリカへの入国を目指した。この一行は当初は40人程度の小規模なものだったが、メキシコ国内を進むごとに膨れ上がり、南部のチアパス州を出る頃には1500人を超えていた。2018年4月7日、撮影。

エレフテリオス・ヴェニゼロス号を降りた移民の少女が抱えるのはシンプソンの人形。エーゲ海の島々にはシリアから大量の難民が押し寄せた。ギリシャ政府は一隻のフェリーを貸し切り、ギリシャの島々からアテネにあるピレウス港まで難民を運んだ。このフェリーは移動手段であるだけでなく、難民の収容施設や身元確認センターとしても機能した。2015年9月10日、ギリシャのピレウス港にて撮影。

ロヒンギャ難民のモハマド・サデクは5歳。彼の手に握られているプラスチック製のハンドスピナーは難民キャンプで見つけたもの。2017年12月2日にコックスバザールの難民キャンプにて撮影。

難民の子どもはスポーツセンター内の収容施設の中でスクーターを乗り回す。この年、ドイツのメルケル首相は難民受け入れに前向きな姿勢を示し、結果として100万人を超える移民がドイツに流れ込んだ。その後もメルケル首相は難民受け入れに前向きに取り組んだが世論の反発も大きくなり、2年後の2017年10月には1年に受け入れる難民の数に20万人という上限を設けることを決めた。2015年9月18日、ドイツのハーナウにて撮影。

A child plays with a small toy car made out of a sardine can in Rann, Nigeria, on July 29, 2017.イワシ缶で作ったおもちゃの車で遊ぶ子どもたち。2017年1月17日、敵対するボコハラムへの掃討作戦を展開中にラン避難民キャンプを誤爆するアクシデントが発生し、100人以上の避難民や援助関係者らが死亡した。2017年7月29日、ナイジェリアのランにて撮影。

少年はおもちゃのトラックで遊ぶ。2016年3月24日、ギリシャのピレウス港にて撮影。

ロヒンギャ難民のムハンマド・ハッサンは10歳。彼がおもちゃにしていたのは廃棄された注射器だった。2017年12月2日、コックスバザールの難民キャンプにて撮影。

スポーツセンター内の収容施設でおもちゃのバイクに乗る難民の子ども。2015年9月24日、ドイツのハーナウにて撮影。

ギリシャとマケドニアの国境近くで、少女は人形で遊んでいる。2016年5月11日、ギリシャのイドメニ難民キャンプにて撮影。

ロヒンギャ難民のムハンマド・アラファトは4歳。彼が手にしているのはおもちゃの小さなトランペット。2017年12月2日、コックスバザールの難民キャンプにて撮影。

南スーダンの難民の少年が抱えているのはプラスチックの容器とペットボトルでできたおもちゃのトラック。2011年に独立した南スーダンではその後、内戦が勃発。2013年には政府軍と反乱軍との戦いが始まり、一時的な停戦期間を挟み、2016年7月に再開した。隣国のウガンダには助けを求める90万人を超える人々が押し寄せている。2017年6月9日、ウガンダ北西部のインベピ居住区にて撮影。

この写真に写るクルド人の少女はシリアのコバニから逃れてきた。トルコのシュリュジュ難民キャンプのテントの前でおもちゃを抱えながら。コバニはトルコとの国境に面しており、クルド人の生活拠点となっていた。イスラム国はこの拠点を奪おうと2014年9月16日に攻撃を開始、2015年1月26日にクルド人部隊が防衛に成功したと発表した。2014年11月24日、トルコにて撮影。

ロヒンギャ難民のアブダル・ハフィーズは5歳。ボトルの蓋を手にして、メダカラと呼ばれるゲームで遊んでいる。2017年12月2日、コックスバザールの難民キャンプにて撮影。