米国で8年前から行方が分からなくなっていた少年が見つかったとされる件で、米連邦捜査局(FBI)は4月4日、その後の捜査で、「ティモシー・ピッチェンだ」と名乗った人物が別人であることが判明したと発表した。
FBIの広報担当者によるとDNA鑑定の結果が適合しなかったという。
地元メディア「Local 12」によると、ティモシー・ピッチェンと名乗っていた男性は、地元警察の調べでブライアン・マイケル・リニ(23)であることが判明した。リニは2019年3月まで強盗および器物破損の罪で服役しており、仮釈放されたばかりだった。
一連の出来事を受けて、捜査当局は引き続きティモシー・ピッチェン君の捜索を続けていくことを明言した。
「たしかなことは、我々は決してティモシー君の存在を忘れることはないということです。いつか、彼を家族のもとに返すことができることを望みます」
4月3日、ティモシー・ピッチェン君発見のニュースが報じられたとき、8年越しの生還に多くの人が喜びの声を上げた。
4月4日、ティモシー君の親戚、カラ・ジェイコブさんはティモシー君の祖母と共に取材に応じ、再び地獄に突き落とされた現在の心情を吐露した。
「もう散々です」
「彼がいなくなってしまった日を再び体験したようです。ティモシーの父親は再び落ち込んでいます」
ティモシー君の祖母、アレーナ・アンデルセンさんは彼女たちは今回の出来事に疲れ果ててしまったと語った。しかし、この一連の報道を成長したティモシー君が目にして、彼自身と彼の家族に何が起きたのかを理解することができるのではないかとわずかな希望を抱いている。
地元警察も今回の出来事を非常に残念に思うとコメントを発表した。
「我々は今回の出来事が虚偽のものであったことを残念に思います。ティモシー君を見つけるための捜査は、解決するまで引き続き継続していきます」
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:千葉雄登