「クマは生き抜くために食べている」 彼らが毎年、最も太ったクマを決める理由

    これは単なるエンタメではないと公園スタッフは語る。

    Katmai National Park

    アラスカにあるカトマイ国立公園が開催している最も太ったクマを探す「ファットベアウィーク2018」。ベッドノーズの愛称で親しまれているメスのクマが見事グランプリに輝いた。

    ベッドノーズは2015年の同大会で優勝を果たしており3年ぶり2度目の優勝。この大会で複数回優勝を果たしたのは彼女が初だ。

    「この大会で優勝したからって…」と心の中で思ったそこのあなた。最も太っているということは、冬眠へ向けて最もエネルギーを蓄えられると言っても過言ではない。つまり、太っているかどうかはそのまま厳しい冬を生き抜けるかどうかに直結する。

    例年、カトマイ国立公園に生息するクマは7月から冬眠へ向けた準備を始める。国立公園のスタッフによれば、ヒグマの体重は270kg前後から500kg近くまで増えるという。

    To make up for weight lost during hibernation, adult bears have to add several hundred pounds to their body over the summer. Here is bear 747, June 30th to Aug 31st. If he was a constellation, we’re pretty sure he’d be ursa double major. https://t.co/2BY7lv95fq

    ベッドノーズは今年の初めに2頭の子グマの子離れを経験した。通常、母グマは子グマが2歳半に育つと独り立ちさせると言われている。

    「獲ったサーモンをどうしようと彼女の自由。子どもに分け与えることを考える必要がなくなりました」と公園スタッフは語る。

    カトマイ国立公園には2200頭を超えるヒグマが生息している。この「ファットベアウィーク」はオンライン投票で順位を決定する仕組みで、2015年にスタートした。

    Katmai National Park

    どのクマが最も太っているかを決める上で実際の体重が提示されることはない。代わりに提示されているのが通常の見た目と冬眠前の太った見た目の比較写真だ。

    「最も太っているクマを見つけるために、彼らを体重計にのせることは決してしません。重要なのは見た目ですから」

    Katmai National Park

    オティスという愛称で親しまれるクマは2017年の大会を制覇したが、2年連続で栄冠に輝くことはなかった。

    GIF画像を投稿することでTwitterでも拡散。

    At peak season, brown bears can add up to four pounds of weight a day. Bear 409 looks like she had no trouble with that. (Yes, this is the same bear. We’re screaming.) https://t.co/Wk1gSjDReX

    今年の始まりから現在までのクマの体型の変化を一目で見ることができるこのGIF画像が、大会の認知度向上に一役買っている。現在、カトマイ国立公園の公式アカウントのフォローワーは1万人を突破した。

    こうして年々、注目を集めつつある「ファットベアウィーク」。公園のスタッフはこのイベントは単なるエンターテインメントではないと語る。

    「楽しみながら知ることができるのは、クマが単に食事をしているのではなく生き抜くために食べているということです。これはとても大切な学びの機会だと考えています」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:千葉雄登