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性的被害を告発されたフォトジャーナリストの広河隆一氏が謝罪コメントを発表

「私の向き合い方が不実であったため、このように傷つけることになった方々に対して、心からお詫びいたします」

週刊文春の12月26日発売号で、複数の女性から性行為などの強要を告発されたフォトジャーナリストの広河隆一氏は12月26日午後、自身が発行するフォトジャーナリズム月刊誌「DAYS JAPAN」のサイト上に、コメントを掲載した。

内容は以下の通り。

週刊文春2019年1月3・10日号に、私に関する記事が掲載されました。

この記事に関して、私は、その当時、取材に応じられた方々の気持ちに気がつくことができず、傷つけたという認識に欠けていました。私の向き合い方が不実であったため、このように傷つけることになった方々に対して、心からお詫びいたします。

なお、今回の報道により、私は、株式会社デイズジャパンの代表取締役を解任され、取締役の地位も解任されたこと、また、認定NPO法人沖縄・球美の里についても、名誉理事長を解任されたことを、ご報告いたします。

週刊文春によると、広河氏はフォトジャーナリストを目指してDAYS編集部に出入りしていた複数の女性に性的関係を迫っていた。中には大学生アルバイトもいた。

広河氏を尊敬していた女性たちは、指導を受けられなくなることや業界で力を持つ人物に睨まれることに不安を覚え、拒絶できなかったという。全裸の姿を撮影された女性もいた。

このうちの一人の女性は、10年ほど前、DAYS JAPANの編集部でアルバイトをしていた。

女性はBuzzFeed Newsの取材に、「写真が下手だから個人的に教えてあげるよ」とホテルに呼び出され、性行為をされたと証言。

フォトジャーナリストを目指していた女性は当時、広河氏を"神様"のような存在だと感じていたといい、尊敬していた。

「広河氏に睨まれて見捨てられたらこの業界で生きていけない、すべてが絶たれてしまう、という危機感がありました」

と、広河氏との間には圧倒的な立場の差があり、拒絶できる状態ではなかったと話した。

BuzzFeed Newsは12月25日から広河氏に質問書を送り、コメントを求めていた。

詳細はこちらの記事に掲載している。

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