女子選手のビキニ着用必須→ショートパンツもOKに。国際ハンドボール連盟が服装規定を改訂

    今年7月、ノルウェーの女子チームがビキニ着用の規定ルールに抗議。ショートパンツを着用したことにより、罰金を科せられていた。

    国際ハンドボール連盟(IHF)は2021年10月3日、ビーチハンドボールの女子選手に義務付けていたビキニ着用のルールを改めると発表した。「性差別的」との批判を考慮したとみられる。

    7月のヨーロッパ選手権で、ノルウェーの女子ビーチハンドボール代表がビキニ着用の規定ルールに抗議し、ショートパンツを着用し話題となった。

    これによりノルウェー・ハンドボール連盟は、1500ユーロ(約19万円)の罰金を科せられていた。

    国際ハンドボール連盟のルールブックでは当時、男子選手はショートパンツを着用できたのに対し、女子選手にはビキニの着用が義務付けられていた。

    しかしIHFは10月3日、最新のルールブックを発表し、女子選手の服装規定を改めた。

    新しいルールでは、女子選手の服装は「体にフィットしたショートパンツを着用する必要がある」と変わった。

    ルールブック変更の理由についてIHFはBuzzFeed Newsの取材に回答しなかったものの、7月のヨーロッパ選手権での抗議が関係しているとみられる。

    ノルウェー・ハンドボール連盟のカレ・ゲイル・リオ会長は、ニューヨーク・タイムズ紙に対し、「ノルウェーは2006年からビキニ着用の義務化に不満を持っていた、しかし連盟は何もしてくれなかった」と明かした。

    リオ会長はNBC Newsのインタビューでも、次のように語っている。

    「今回のルールブックの変更は、ハンドボール界における男女不平等を解消するための『現実的かつ象徴的な一歩』だと思う」

    「試合のためにも有益な変更だが、第一に、女性にとって有益な変更だと思う。そして、スポーツにおける人との接し方でも良いことをもたらすだろう」

    新しいルールは、2022年1月から施行される予定だ。


    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙島海人