アメリカ・サウスカロライナ州の中学校で、12歳の男子生徒が別の男子生徒に拳銃で撃たれ、死亡した。
グリーンビル郡保安局によると、タングルウッド中学校で3月31日午後12時23分(現地時間)、学校常駐の警察官が銃声を聞き、当局に「緊急援護」を要請した。
撃たれた男子生徒は病院に搬送されたが、その後死亡した。
男子生徒を撃った同級生の男子生徒は、現場から逃走したが、1時間後に約3キロメートル離れた地点で発見され、保護された。当局は、男子生徒が所持していた拳銃を押収した。
死亡した男子生徒の遺族は「悲劇に打ちのめされている」と声明を出した。
「私たちは彼を心から愛している。この非常に困難な時期に、悲嘆に暮れている私たちのプライバシーを尊重してほしい」
動機はまだ明らかになっていないが、当局によると2人の男子生徒は顔なじみで、事件は単独によるものだったという。他に負傷者は出ていない。
グリーンビル郡のバーク・ロイスター教育長は、次のように語った。
「これは無意味な悲劇であり、残念ながら、人々が暴力に訴えるような現代社会であまりにも頻繁に起きていることだ。このような事件は、周囲の人に永続的な影響を与える」
事件後、タングルウッド中学校は休校になった。生徒たちは地元の教会に避難し、そこで家族と合流した。
生徒の1人は地元メディアに「ただ怖かった。警察が来て、どうしたらいいのかわからなかった」と語っている。
当局によると、保護された男子生徒には殺人と未成年者の銃所持など、複数の容疑がかけられているという。男子生徒は同州コロンビアの少年司法局に移送された。未成年のため、名前は明かされていない。
事件の捜査にあたっているホバート・ルイス保安官は声明で、遺族に対し「心が痛む」とし、引き金を引いた少年とその家族のためにも祈りたいと述べた。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙橋李佳子