1月8日、ラスベガスでコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES、世界最大規模の電子機器見本市)が開催された。
そこで、ツイッターのプロダクトマネジメントディレクターであるスザンヌ・シェは、ツイッターユーザーが自分のツイートにリプライ(返信)可能なユーザーを制限できるようになると語った。
ニュースサイトザ・ヴァージによると、シェはツイッターに「会話に参加できる人」の設定が実装されると話した。この機能は「ツイートの作成」画面に表示される。
「自分のツイートへの反応の数を気にしたり、嫌がらせを受けたり...こうしたダイナミクスはあまり健康的ではないという考えが、この機能の背景にあります」とシェは話した。
この機能には4種類の設定がある。
(1)グローバル:すべてのユーザーがリプライ可能。
(2)グループ:フォローしている、またはメンションした人だけがリプライ可能。
(3)パネル:ツイート内でメンションしたユーザーだけがリプライ可能。
(4)ステートメント:すべてのユーザーからのリプライをブロック。
製品責任者であるケイボン・ベイクパー(Kayvon Beykpour)は、プラットフォームとしてのツイッターの優先事項は「健康、会話、関心」であると述べた。
とはいえ、リプライに制限を加えることは議論を呼ぶ可能性がある。
BuzzFeed Newsの取材に対しTwitterの広報担当者は「ツイッター上での会話に安全に参加できるようにするための取り組みの一環として、会話をより詳細にコントロールしたいと考えています」と話した。
「2020年初頭に、この機能を実験的に導入する予定です」
この発表を受け、ユーザーは様々な反応を見せている。
ザ・ヴァージのレポーター、ケイシー・ニュートンは、この変更に対しポジティブな反応を見せた。
「この機能なら、ツイッター上での多くの嫌がらせなどの問題を一挙に解決できるでしょう」とニュートンはツイートしている。
「もっとも、ほとんどの人がこの機能を使用することはないと思っています(そもそも、自分がこの機能を使っているところが想像できません)。ツイッターは本当に多くの会話で溢れています。
「ですが、このプラットフォームで最も脆弱なユーザーが非常に必要としている保護を提供する必要があるのは、間違いないでしょう」
ニュースサイトMashableのレポーター、カリッサ・ベルも同様の反応を示した。
「これは、自分のツイートが荒らされることを懸念し、アカウントを非公開にする必要があると感じるユーザーにとって必要な機能です」と、ベルはツイートした。
「政府やブランドが返信を制限すれば、多くのユーザーが苛立つのは明らかです。この新機能なら、効果的にリプライが殺到するのを排除することができます」
しかし、技術コンサルタントのエリ・シフは、この変更に対して批判的だ。シフによると、リプライはサイト上の誤った情報に反発するための最も基本的な方法の1つだ。
「実に素晴らしい。Twitterは、ジャーナリストや政治家に説明責任を負わせないために、返信機能をオプションの1つにしたわけだ」とシフはツイートしている。
これまでツイッターで仕様が変更されるたび、予期せぬ結果を招いてきた。
例えばメンションや写真が当時の140の文字制限の一部ではなくなったとき、文字制限が280に増えたとき、そしてスレッド機能が追加されたとき。
そしてツイッターがプラットフォームに世界中のリーダーたちを受け入れたとき、彼らはTwitterでお互いに脅し合うようになってしまった。
ニュースサイトSlateのガブリエル・ロスはこのようなツイートをしている。
「基本的に、Twitterが作ったプラットフォームは非常にシンプルな物だったので、ひどい結果へと繋がりました。そしてTwitterは、そのプラットフォームにさらに精巧なウィジェットを追加し続けています。そのウィジェット自体も何かしらの問題があるため、問題のあるウィジェットが別の問題のあるウィジェットにチェックされ続けるという、負のループが続いてしまっているのです」
この記事は英語から翻訳・編集しました。