米アラバマ州デードビルの誕生日パーティー会場で4月15日、銃を乱射し4人を殺害したとして、同州オーバーン出身の男1人とタスキギー出身の少年2人が逮捕された。
地元警察によると、17歳と16歳の少年2人は4月18日に拘束され、4件の殺人容疑で訴追された。その後、ウィルソン・ラマール・ヒル・ジュニア容疑者(20)も同様に訴追された。
乱射事件は15日の夜10時半ごろ、アラバマ州デードビルのダンススタジオにて発生した。事件現場では当時誕生日パーティーが開かれており、4人が死亡、32人が負傷した。
犠牲となったフィルスタビアス・ダウデルさん(18)とショーンキビア・ニコール・スミスさん(17)は、事件の1週間後に高校を卒業する予定だった。
地元警察は、負傷者のうち4人が重傷で、病院で治療を受けていると記者会見で明らかにした。しかしながら、会見で発表された情報は少なく、犯行の動機については言及されなかった。
地元警察のバーケット巡査部長は「捜査が継続中のため、現時点で事件の動機について話すことはできない」とコメントした。容疑者らは、さらに別の容疑で訴追される予定だという。
タラプーサ地方検事のマイク・セグレスト検事は、事件の犠牲者たちに正義を届けることを約束し、告発のために大陪審を招集予定だと記者会見で語った。
「我々は、亡くなった人のみならずすべての犠牲者が正義を勝ち取れるようにする」とセグレスト検事は述べた。
アメリカ公衆衛生協会は、銃暴力を「公衆衛生上の危機」とみなしている。アメリカにおける早死の原因には銃暴力が挙げられており、年間約4万人が亡くなっている。非営利団体「ガン・バイオレンス・アーカイブ」によると、今年に入ってから5414人が銃暴力で死亡した。銃による自殺で死亡した人の数は、7194人にのぼる。
銃規制を訴える団体のエブリタウン・フォー・ガン・セーフティによれば、アラバマ州は銃暴力の件数が米国内で5番目に多い州であり、年間で平均1149人が銃暴力によって死亡している。
この記事は英語から翻訳しました。翻訳:大久保 拓哉