ワニの口から2歳児の遺体、母親も自宅で死亡。父親を殺人罪で起訴

    アメリカ・フロリダ州の住宅で母親が殺害されて以来、行方不明になっていた2歳児の遺体が、ワニの口の中から発見された。2人の死に関して、父親が第1級殺人罪で起訴された。

    アメリカ・フロリダ州の住宅で母親が殺害されて以来、行方不明になっていた2歳児の遺体が、ワニの口の中から発見された。3月31日、地元当局が発表した。

    亡くなったのはテイレン・モズレーくんと母親のペイシャン・ジェフリーさん(20)。2人の死に関して、テイレンくんの父親、トーマス・モズレー被告が第1級殺人罪で起訴された。

    供述調書によると、3月29日の午後、モズレー被告の誕生日を祝うため、ジェフリーさんの自宅に家族が訪れた。

    セントピーターズバーグ警察の記者会見によると、母子の姿が最後に確認されたのはその日の午後5時20分頃。夜8時半頃、自宅周辺から大きな音がしたと近隣住民が証言している。その時、警察への通報はなかった。

    翌日、ジェフリーさんからの連絡がないため、心配した家族は警察に通報した。警察が様子を見にきた自宅で、ジェフリーさんの遺体が発見された。「100箇所を超える刺し傷」があり「非常に暴力的な殺人現場」だったとアンソニー・ホロウェイ警察署長は述べている。

    発見当時、テイレンくんとモズレー被告は行方不明だった。

    供述調書によると、警察は捜査中、ジェフリーさんのベッドの下から、モズレー被告の指紋がついた洗浄液のボトルを発見した。ジェフリーさんの遺体が見つかった浴室には、血のついた靴跡も残っていた。

    3月31日、自宅から約20キロメートル離れた湖で、警察はテイレンくんの遺体をくわえたワニを発見。ワニはその場で殺処分された。

    モズレー被告は手や腕に切り傷があり、地元の病院で診察を受けた。供述調書によると、傷はナイフで攻撃する時にできるものと一致していたという。

    地元テレビ局は、モズレー被告は無罪を主張していると報じた。動機などは明らかになっていない。

    ジェフリーさんとテイレンくんの家族は、テイレンくんの捜索活動のための募金を、クラウドファンディングプラットフォームGoFundMeで展開していた。集まった資金は、2人の葬儀費用に充てられるという。

    GoFundMeのページによると、ジェフリーさんは高校生でテイレンくんを出産。シングルマザーとして息子を育てながら、高校を卒業した。家族はテイレンくんを、母親を愛する「優しくて幸せな子ども」だったと表現している。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙橋李佳子