4歳幼児、3歳の妹に撃たれて死亡。親の銃を発見し誤発砲…米テキサス

    姉妹で遊んでいる時に、親が所有していた充填済みの半自動式のピストルを、妹が発見。間違って発砲してしまったとみられている。

    アメリカ・テキサス州で、4歳の女の子が3歳の妹に撃たれ、死亡した。妹は親の拳銃を持ち出し、間違って発砲してしまったとみられている。3月12日、地元当局が発表した。

    ハリス郡保安局のエド・ゴンザレス保安官は記者会見で、姉妹のほかに大人5人が現場のアパートにいたと語る。皆、家族や友人だった。

    姉妹は寝室で遊んでいたが、そこに保護者はいなかった。両親は互いに、相手が子どもたちと一緒にいると勘違いしていたという。

    充填された半自動式のピストルを妹が発見し、誤って姉の顔に発砲。姉は現場で死亡が確認された。

    今回のような銃撃事件は防げるものだ、とゴンザレス保安官は述べた。

    「銃の所有者は、責任を持って銃を安全な場所に保管する必要がある」

    「幼い子どもたちに『銃に触ってはいけない』と言うだけでは足りない。我々にはもっとできることがある。このような悲劇をあまりに多く見てきた」

    Everytown for Gun Safetyのデータによると、2023年、米国ではこれまでに少なくとも58件の子どもによる意図しない銃撃事件が発生しています。そのうち、少なくとも22人の死亡と37人の負傷が記録されている。同擁護団体の調べによると、2022年には、子どもによる意図しない銃撃が少なくとも353件発生し、156人が死亡、212人が負傷している。 

    銃規制と銃暴力の撤廃を掲げる非営利団体「Everytown for Gun Safety」によると、アメリカでは子どもが意図せず起こした銃撃事件の数が、2023年だけで少なくとも58件にのぼる。そのうち22人が死亡し、37人が負傷した。

    2022年は、同様の事件が353件発生した。死亡者は156人、負傷者は212人だった。

    アメリカ公衆衛生協会は、銃暴力を「公衆衛生上の危機」とみなしている。アメリカにおける早死の原因には銃暴力が挙げられており、年間約4万人が亡くなっている。

    非営利団体「ガン・バイオレンス・アーカイブ」によると、今年に入ってから3537人が銃暴力で死亡しており、銃による自殺で死亡した人の数は4752人だ。は少なくとも1万7千人が銃暴力で死亡しており、銃による自殺で亡くなった数は2万人に上るという。

    ハリス郡保安官局では、子どもに対する犯罪を扱う部署が捜査を引き継ぎ、両親が銃を適切に保管していたか、その他の過失かないかを調べている。

    「私たちの心は傷ついている。保安官たちも、かなり動揺している」とゴンザレス保安官は話す。

    「このような形での子どもの死は、地域社会に影響を与える」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙橋李佳子