ウクライナの首都キエフなどでは死傷者も出ている中、ロシアでは各都市で、ウクライナ侵攻に対する抗議活動が行われている。
ウクライナへの侵攻を開始した日の午後、ロシア連邦捜査委員会は「緊迫した外交政策状況に関連したデモ」に参加しないよう国民に警告する声明を発表した。
当局は、抗議者には収監を含む「厳しい処罰」が下される可能性があるとしている。
プーチン政権下で、抗議活動は一般市民でも高いリスクが伴う。それでもなお、モスクワ、サンクトペテルブルク、エカテリンブルク、ノヴォシビルスクなどの都市で何千人もの人々が政府の警告に逆らい、大規模なデモ隊を組織している。
AFPによるとモスクワにあるプーシキン広場には、約2000人が集結した。
こちらはサンクトペテルブルクの様子。人々が「戦争反対」と唱えている。
ロシアのジャーナリストや活動家も抗議活動を行っている。
人権活動家のマリナ・リトビノビッチ氏は、ロシアにる人々に向けて反戦活動を促す動画を投稿した。その後、自宅の外で逮捕されたと報じられている。
ジャーナリストのソフィア・ルソワ氏は、1人でクレムリンの外に立った。
「(ロシアには)ウクライナに来たことがある人がたくさんいる。ウクライナに親戚がいる人も多い。ウクライナの大学で学んだ人も、ウクライナ人と友達の人もいる。我々の人格、国民性、原理を知っているはずだ」
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙橋李佳子
ゼレンスキー大統領は演説で、ロシアの人々にもメッセージを発信。ウクライナと共に立ち上がり、プーチン政権に対し戦争を望まないと訴えるよう促した。
「この演説が、ロシアのテレビで放映されないことは承知している。しかし、ロシアの市民はこの演説を見るべきだ」
「市民は真実を知るべきだ。その真実とは、手遅れになる前に侵攻を止める必要があるということ」
「ロシア人は戦争を望んでいるのか? その問いの答えは、あなたがた次第だ」