これはお宝映像だ…ブレイクダンスを踊るチャールズ英国王

今年9月に亡くなったエリザベス英女王の半生を描くNetflixドラマ『ザ・クラウン』のシーズン5が、11月9日から配信されている。

最新シーズン第5話で、当時のチャールズ皇太子（現国王）がチャリティーイベントにてブレイクダンスを踊るシーンが話題だが、これは史実に基づいている。

しかし、『ザ・クラウン』が史実と異なる点が1つある。ドラマでは90年代を舞台に描かれているが、実際は80年代の出来事だ。

1985年3月29日、チャールズ国王は自身が設立した慈善団体「プリンス・トラスト」主催のワークショップに参加するため、ミドルトン＝オン＝シーという村を訪れた。

その2日後に出たPA通信の記事によると、チャールズ国王は「3人の若者に一緒にブレイクダンスをしようと誘われ、ロボットを真似したような動きでゆっくり脚を動かし、膝をつくような動作もした」という。

奇跡の瞬間は写真にも、動画にも記録されている。

以下が、当時の様子を報じたPA通信の記事の抜粋だ。

多くの若者たちと話したあと、皇太子はディスコに足を運んだ。暗い部屋、光る照明、騒音は王室の警備たちにとって厄介だった。

（中略）すると、金髪のニッキー・ラトランド（20）が皇太子に近づき「殿下、もしよろしければ一緒に踊りませんか？」と声をかけた。

落ち着いた色味のスーツに身を包んだ皇太子は「はい」と答えた。「これはどういうジャンルの音楽なのですか？」と尋ねながら、ダンスフロアに向かった。

「ディスコミュージックです」とニッキーが答えた。その後ニッキーは「皇太子（のダンス）はなかなか良かったですよ」と振り返っている。

アイルランド出身のドウェイン・スミス（21）は、他の若者2人とブレイクダンスを披露していた。最初は迷っている様子だった皇太子を説得し、一緒に踊った。

「皇太子は『できない』とおっしゃいましたが、僕は『やりましょう』と言いました」とドウェインは語る。「皇太子に、ダンスの動きをいくつか教えてくれと頼まれました」

「皇太子はとても上手でしたよ。足の動きも、きちんとものにしていました」

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳：髙橋李佳子

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