「最低女優賞」に12歳の子役をノミネート→批判を受け運営側が撤回、謝罪

    「最低」の映画や俳優などを表彰する「ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)」。今年の「最低女優賞」に12歳のライアン・キーラ・アームストロングをノミネートしたことに対し、SNSでは批判が集中した。

    アメリカの映画賞のひとつ「ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)」は、アカデミー賞の前夜に開催され「最低」の映画や俳優などを表彰する。

    今年の「最低女優賞」に子役をノミネートしたことに対し、SNSでは「子どもには残酷」「まだキャリアの浅い子役をからかいの対象にするのは悪質」など批判が集中した。これを受け、運営側はノミネートを撤回し、謝罪した。

    「最低女優賞」にノミネートされていたのは、2022年公開の『炎の少女チャーリー』でザック・エフロンとタブル主演を果たした、12歳のライアン・キーラ・アームストロング。撮影当時は11歳だった。

    BuzzFeed Newsの取材に応じたゴールデンラズベリー賞の共同創設者、ジョン・ウィルソンは当初、この反発を「大げさ」だと言い、アームストロングのノミネートを擁護していた。ところが、運営団体が「おもしろさ」を求めるにつれて今回の決定が「非常に悪い踏み外し」だったと認めた。

    団体はライアンに謝罪し、ノミネートも取り下げた。

    「(撮影当時)11歳のアームストロングを賞の候補に選んだことに対する最近の批判は、正当だと思う。今回の件で、我々がいかに無神経だったか気づかされた」と、ウィルソン氏は取材後に送付した声明で述べた。

    「我々には、アームストロングに公の場で謝罪する義務がある。彼女が負ったどんな些細な傷も、我々は責任を感じ後悔している」

    また、今後のゴールデンラズベリー賞では、18歳未満をノミネートしない方針に変更するという。

    「我々のモットーは"Own Your Bad"(自分の悪い点は自分で負うべき)だからこそ、我々自身もそれに恥じないように振る舞わないといけない」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙橋李佳子