米マサチューセッツ州在住の女が、住居の立ち退き命令に反発し、飼っていた何千匹ものミツバチに保安官などを攻撃させた。
ローリー・ウッズ容疑者(55)は、同州ハドリーに住んでいるが、南に40キロメートルほど離れたロングメドウにも物件を所有していた。ここからの立ち退き通告に従っていなかった。
ハンプデン郡保安事務局の発表によると、10月12日、保安官代理などが強制退去に立ち会っていたところ、ウッズが「ミツバチを使って攻撃してきた」という。数人がハチに刺されて負傷し、病院で治療を受けた。
立ち退きの日の朝、ウッズ容疑者は車の荷台に積んであった養蜂用の巣箱を叩いた。ミツバチが飛び出して、1人の顔と頭を刺した。
その後、ウッズ容疑者は別の蜂の巣小屋をひっくり返し、大量のミツバチが保安官代理たちに襲いかかったという。ウッズ容疑者は養蜂用の防護服を着用していた。
さらにミツバチに攻撃を促そうと巣箱を家のドアに近づけていたところ、保安官代理に拘束された。
現場にいた人の中には、ハチ毒アレルギーを持っている人もいた。その旨をウッズ容疑者に伝えると「アレルギーなの?よかった」と言ったという。
ウッズ容疑者の弁護士、スティーブン・ニューマン氏はBuzzFeed Newsの取材に対し、このような発言をした事実はないと語っている。
ウッズ容疑者は、7件の重暴行罪と1件の軽暴行罪で起訴されたが、本人は無罪を主張している。
「現場にいた数人はハチ毒アレルギーを持っていた。ウッズ容疑者は、その人たちの命を危険にさらした。1人が病院に搬送されたが、幸いにも無事だった。容疑に過失致死罪も加わるところだった」と、ニック・コッキ保安官は語った。
当局の民事訴訟事務所のロバート・ホフマン主任代理は、このような事件は見たことがないと述べた。
「ハチ毒アレルギーは深刻だから、とにかく誰も命を落とさなくてよかった」
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙橋李佳子
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